2014年W杯1次リーグ抽選に先駆け、セレモニー開催される
2013年 12月 6日12月6日(金)、バイーア州コスタ・ヂ・サウイッピ(サウイッピ海岸)で2014年FIFAワールドカップ本大会1次リーグの抽選に先駆け、開会セレモニーが行われた。司会を務めたのはフェルナンダ・リマとホドリゴ・イウベルチ。
サンバ歌手アウシオーニとラッパーのエミシーダによる共演による「ブラジル・パンデイロ」の演奏に続き、ジウマ(ジルマ)・ルセーフ大統領とゼップ・ブラッターFIFA会長がスピーチを行った。スピーチに先駆け、12月5日に他界したネルソン・マンデラ元大統領に黙とうが捧げられた。
ジウマ大統領は「ブラジルは5回優勝して、すべてのワールドカップに出場している国です。世界で最も偉大なサッカー選手ペレを生んだ国。新しいエース、フェリッペ監督という素晴らしい監督もいます。バヘイラさんもいます。私たちはサッカーを愛しています。みなさん。ぜひブラジルへいらしてください」と語った。
映像でワールドカップの歴史が紹介され、2010年W杯で優勝したスペインのビセンテ・デル・ボスケ監督が登場した後は、ヴァネッサ・ダ・マタとアレシャンドリ・ピリスが「ウン・イ・ゼロ」を披露した。
W杯のオーガナイザーを務めるロナウドが登場、公式ボールの「ブラズーカ」、大会マスコットのタトゥーボーラの「フレッコ」くんも紹介された。フレッコとは、フッチボウ(サッカー)とエコロジーを合わせた造語だという。フレッコくんはサンバも披露した。
ダンスカンパニー、デボラ・コルケル・カンパニーによるダンスに続いては、サッカーの王様ペレが登場。
ペレは「ブラジルは決勝戦に行くと思います。50年の大会でブラジルが優勝を逃し、皆が泣いたことを覚えています。テレビはない時代でしたがラジオでニュースを聞いてみなが泣きました。今回の大会で私は皆がなくところを見たくないと思っています」と語った。
(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
写真は抽選会が行われるバイーア州コスタ・ド・サウイッピ(サウイッピ海岸)の会場でセレモニーに出演したラッパーのエミシーダ(左)とサンバ歌手アウシオーニ