ワールドカップ2014開催地Natalは青く澄んだ海のある過ごしやすいところだった!
2014年 01月 15日ワールドカップ日本戦開催が決まったNatal、直撃取材してきました。
場所は、ブラジルの向かって右の肩のあたり。サンパウロから2800Km位、これはちょうど日本の北海道宗谷岬から鹿児島の佐多岬の先位ですね、沖縄には届きませんが、そのくらいの距離です。飛行機ではサンパウロから3時間40分ほどでした。でも日程表を見ると到着時間が変、そう、夏の間はサンパウロが夏時間になるので一時間時差があるのです。でも、ワールドカップ戦がある時期はサンパウロの夏時間も終わってるので混乱ないでしょう。
さて、Natalは、ポルトガル語で「クリスマス」の意味、「ナタール」と日本人は書きますが、「ナターゥ」と発音しますね。
1598年1月6日(顕現節・当方の3博士が誕生したキリストを拝みに来た日)に海岸に要塞を築き、翌1599年12月25日クリスマスの日に要塞の外に村を作ったことを起源として、Natalと呼ばれています。そしてこの要塞はFortareza de Três Reis Magos(3人の博士要塞)と呼ばれています。とっても、キリスト教のクリスマスシーズンに関係が深い街です。
ということで、12月24日に到着し、クリスマスを直撃してみましたが、それほどクリスマスで売っているわけでもなく、12月初旬にCarnavalのクリスマス版をというような企画で、その名も「Carnatal」というイベントがここ数年始まったそうです。
天候は年間300日ほどが晴天で雨が少ないとのこと。南緯5度49分とのことで、北半球で言えばタイのプーケットあたりと同じかと思います。きれいな長い白い砂浜と、青い空、青く澄んだ海、そして強い風、やや蒸し暑いですが、風もあり30度少しまでしか上がらず、まだ過ごしやすい感じだそうですし、滞在中もそうでした。
ワールドカップのある6月頃も、気温は暑いものの、30度を下回り、過ごしやすいでしょうとのことでした。もちろん泳げる気候です。
Natalの空港はきれいでした。アウグスト・セヴェーロ国際空港(Augusto Severo International Airport)が玄関口です。小ぶりですが、まだ新しい感じです。現在のターミナルは2000年に建設されたそうです。空軍基地も併設しているようで、空軍機も並んでいました。もう一つ空港ができているそうですが、やや遠いですし、2014年4月完成予定となっているので、そちらは利用されないでしょうね。
空港では、ゲートを出る前と出た後とに、前払い制のタクシーカウンターがありました。どちらも同じくらいだそうで、40レアルくらいでPonta Negra、Morro de Careca(はげ山)の海岸あたりのホテルまで直行してくれました。街を走るタクシーは、NATALと書かれ、カワイイ星のデザインが施されています。これは、クリスマスに3人の博士にキリストの生まれた町を示した星に由来していて、Natalらしいデザインです。
そして、空港から30分くらいの海岸沿いまでの道で、市街地への入り口では、この星と3人の博士の像が出迎えてくれます。夜は星が光り、像がライトアップされてとても素敵でしたし、昼間にタクシーで写真を撮りに行った時もきれいでした。
さて、ワールドカップの話題ですね。
今回、いろいろ検索して、Natal日本人会の渡部さんに連絡を取り、快く面会してくださいました。渡部さんは世界各地を回られた農業指導をされている農学博士の日本人の方でした。ありがとうございました。日系人や日本人はおろか、アジア系の人が少ない街ですが、ワールドカップ日本戦開催が決まり、当地を訪ねる日本人の方の役に立ちたいと、集まりや活動を再開されたそうです。
目下情報発信は、次のアカウントのTwitterでされています(https://twitter.com/Natal_Japan)。
毎週金曜日に定例会を開き、近々、Natal市とも会議が設定されたとのことです。日系移民の方や、日系人で旅行会社をされている方もいらして、空港でのお迎えや、宿泊先のあっせん、情報提供など、出来るだけのことをしたいと、いま話し合っている最中だそうです。ブラジルはどこも、ホテルが満室になりそうで、また繁忙期の値上げはいつもの事。Carnavalや年末年始は、一週間押さえないと予約できないとか、そんなことも普通です。現地日本人会の方々の情報や、お手伝いいただけることは心強いですね。
サンパウロの私の教会のゲストハウスのパンフレットもお預けしてきました。お互いに情報交換して、日本から観戦に来られる方々のお役にたてるように努力したいと思っています。まずは、上記Twitterをフォロウされて、情報収集を続けられることをお勧めします。私もこのブログやFacebookで、アップデイトしていきます。
さて、モンダイの、というか、心配のサッカースタジアムですね。タクシーを雇って行ってきました。工期は遅れてはいるものの、かなりの出来栄え!ブラジルの事ですから、いつも遅れるけど、何とかしちゃうという感じだと思います。
場所は、市街地の中心部にあります。サンパウロのItaquerão(イタケラォン)などは、いったいどうやっていくんだ!というくらいちょっと外れの街にあります。地下鉄や電車を乗り継ぐと駅はそばにありますがね。
さて、「このNatalのスタジアムは、前はなんだったの?どこにあったの?」とタクシーの運ちゃんに聞きますと、「同じ場所にあったけど、取り壊して、新しいものを作ってるんだ。昔からこの場所で、駅や地下鉄はないけど、街中だからすぐ来れるさ」とのことでした。確かにWikiをみても「ジョアン・マシャド・スタジアム 現在は再建設され、 estádio “Arena das Dunas”アレーナ ダス ドゥナスと改名」と書かれてあります。
そう、その名も、「砂丘のアリーナ」! この街は砂丘の上にできた街とも言われていて、砂丘巡りのツアーも迫力があります。私もこの後、たくさん海岸で泳いだり、砂丘に行ってバギーで疾走してもらったり、満喫しました。
(写真/徳弘浩隆、記事提供/「ブラジル宣教師便り」)