次の夢は沖縄でアギア・ジ・オウロのパレード!宮城姉妹のサンバ奮闘記(2)

2014年 03月 19日

miyagi shimai 2

帰国後にチームの吉報を受けて喜びもひとしおだった宮城姉妹。しかしその喜びも、自分たちができうることをすべてやりきったという達成感があってこその喜びだ。

2014年も、アギア・ジ・オウロのパレードに出場することが決まった姉妹は、渡伯してチームに合流した後、ヒールが折れるほど練習し、練習でも全ての力を出し切った。

ポルトガル語をしっかり話せない彼女たちは、ダンスを通じてのコミュニケーションが全てだったので、とにかくダンスに専念して、チームに溶け込んでくしかなかったのだ。

夜、チームに参加している仲間たちの仕事が終わって、練習が始まるのが20:30くらいから。約3時間、寝る前ギリギリまで踊り続ける。練習を続けたい人は、その後も続けるのだという。人々が働いている日昼は、衣装のことや本番までの準備の細かな作業で過ごした。

練習の合間にブラジル沖縄県人会や、那覇市の姉妹都市サンビセンテ市の子どもたちと交流した時間は、とても癒されたそうだ。

本番の後は、5kg以上もある衣装のワイヤー痕で擦り傷が痛み、高いヒールで踊り続けていたから足も血豆だらけだった。日頃の鍛錬のせいか筋肉痛には襲われなかったものの、カベッサ(頭飾り)で締め付けられた頭はかなり痛かったという。

それでも、ふたりはサンバにまだ夢中である。

おそらく彼女たちは、またアギア・ジ・オウロのパレードに出場するだろう。そして、できれば、琉球移民を先祖に持つ世界中の琉系外国人が、数年に1度沖縄県に集う祭り「世界のウチナーンチュ大会」に、アギア・ジ・オウロを呼んで、3位入賞した実力を沖縄でみなに見せたい」と夢を膨らませている。

宮城姉妹のカッコいい姿は、5月18日に行われる神戸まつりと、8月下旬の浅草サンバカーニバルで見ることができる。

<サンバダンス教室とコンサートのお知らせ>

●「宮城サンバダンス教室」
沖縄県那覇市安里2-5-29 ドミール宮城(B1)
アクセス:ゆいレール「安里駅」安里十字路向け徒歩1分
HP:http://okinawa-samba.jimdo.com/レッスン情報/宮城サンバダンス教室/

●アンダギーニャ創立5周年記念「ブラジルサンバダンスコンサート」
~第1部ブラジルダンスコンサート 第2部サンバ歴史紀行~
日時:2014年7月6日(日) 13時30分開場 14時開演
会場:沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」 (那覇市西3-11-1)
入場:前売チケット¥2,000 (幼稚園以下のお子様は入場無料)
問合せ:宮城サンバダンス教室 070-5497-3438

(文/加藤元庸、写真提供/宮城佳代子、宮城弥生)