ドリヴァウ・カイーミ生誕100周年。晩年を過ごしたミナスジェライス州で記念式典

2014年 05月 2日

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ブラジルのポップス界で1930年代から活躍、2008年にこの世を去った作曲家、歌手のドリヴァウ・カイーミ(ドルヴァル・カイミ)。生誕100周年に当たる2014年はブラジル各地でドリヴァウの功績を讃えるイベントが行われることを、現地メディア「G1」(4月30日付け、電子版)どが報じている。

ドリヴァウ・カイーミは、「São Salvador サン・サルヴァドール」、「Dois de Fevereiro 2月2日」、「Lá vem a baiana ラ・ヴェン・ア・バイアーナ」、「Rosa Morena ホーザ・モレーナ」、「Vatapá ヴァタパー」など、故郷バイーアの情景を歌った歌を中心に、多くの歌手に歌い継がれてきた名曲を数多く生んだ作曲だ。

生まれはバイーア州サルヴァドール、1914年。その後、リオに拠点を移した。晩年を過ごしたペケリ市は、妻のStella Maris ステラ・マリスの故郷で、1980年からこの地に移り住んだという。

娘のナナ・カイーミ、息子のドリ・カイーミとダニーロ・カイーミたちもそれぞれ音楽家として活躍しており、カイーミ一家としてショウを行ったこともある。

丁度100年を迎えた4月30日(水)、晩年を過ごしたミナスジェライス州南東部のゾナ・ダ・マッタにあるペケリ市にて記念式典が執り行われた。市の旧市街区にあるドルヴァウ・カイーミが生前暮らした家の前でドリヴァウにオマージュを捧げた市の楽団による演奏が行われ、記念リレーフが公開された。エスタサォン広場では地元学生によるブラスバンドの演奏も行われた。

ペケリ市のJoaquim Simeão de Faria Neto ジョアキン・シメアォン・ヂ・フレイタス・ネト市長によると、常設のドリヴァウ・カイーミ博物館も作られる予定だという。博物館にはカイーミ一家が写真など資料を提供するという。

(文/麻生雅人、写真/Acervo família Caymmi/Agência Brasil)
バイーア州の作家ジョルジ・アマード(上)とドリヴァウ・カイーミ(下)