名古屋ブラフェスでもガウーショ流のシュハスコが登場!
2014年 06月 5日Agnaldo Shigueharu Miyashiro アギナウド・シゲハル・ミヤシロさんは、シュハスコの原点ともいえるガウーショ・スタイルを貫く頑固な肉焼き人だ。ガウーショとはシュハスコ発祥の地、ブラジル南部の草原地帯で活躍するカウボーイたちのことだが、彼らは肉のことを知り尽くした、最高の肉の焼き手でもある(※ガウーショは、広義ではリオグランヂドスウ州民を指すが、ここでは、いわゆる牧童)。
ガウーショの流儀を受け継ぐアギナウドさんは、自ら素材の仕入れに出かけ、肉を吟味する。肉のカットと塩加減は最も大切な作業なので、誰にも手を触れさせない。
「肉は焼き方ひとつで全てが変わる」というアギナウドさんは、炭火をおこして炉を整え、焼き方に徹底的にこだわる。キメの荒い岩塩で味付けした塊のままの大きな牛肉を串に刺して、遠火で数時間岩塩水をかけながらじっくり焼き上げる。塊肉を焼くのに1時間以上かけて焼く。
肉を焼く際、生肉の柔らかさを保ちながら中まで火を通すのだが、ガウーショは、肉がストレスを感じない極弱火でじっくりと火入れを行うという。こうして焼くと、中は赤いのに火が通り、肉汁が一切、外に出ない。口に入れると牛肉の旨さが広がり、大満足間違いなしとなるのだという。
役所の規制があって、限定数しか肉塊を出すことができないが、ガウーショ流シュハスコをぜひ味わいたいという方は、「FESTA DO BRASIL NAGOYA 2014 名古屋ブラジルフェスタ 2014 ~BRAZILIAN DAY NAGOYA~」へ。1,500円(約350g)・2,000円(約450g)でガウーショスタイルの焼きたての塊肉が販売される予定だ。
また、ガウーショにとって心の音楽と言えばセルタネージョ。今回の名古屋ブラフェスではウェスリー&パウリーニョやマルコス・ハタノなど、セルタネージョの歌手も登場する。セルタネージョを聴きながらアギナウドさんの焼いた肉を頬張れば、気分はすっかりブラジルの内陸地方!
(文/加藤元庸、写真/麻生雅人)
写真は代々木公園で開催されたブラジリアンデイジャパン2013でシュハスコを披露するアギナウド・シゲハル・ミヤシロさん