ネイマールの巨大人形、ヘシーフィ(レシフェ)の隣町オリンダでも行進。街ではフェスタジュニーナも盛況
2014年 06月 14日リオのコパカバーナに6月8日(日)に現われた、ネイマールをはじめとするセレソンや、マイケル・ジャクソンなど国内外の有名人の巨大人形。
実はこれは「知っておくべきC型肝炎、治療法のあるC型肝炎」というNGO団体によるキャンペーンで、ワールドカップ開催12都市の他の都市でも同様のキャンペーンを行っている。ワールドカップ今大会が幕開けした6月12日(木)には、本場オリンダで行進が行われた。
日本戦の舞台の窓口となるヘシーフィの隣町オリンダの旧市街区は、オリンダ歴史地区として1982年にユネスコの文化遺産に指定されている。巨大人形はこの街のカーニバル時期の出し物の名物で、魔除けとしてヨーロッパの祭に登場していたものがブラジルに伝わったといわれている。
人形の行進はこの地域の伝統芸能でもあるマラカトゥの楽団やフレーヴォのオーケストラの演奏に合わせて行われたという。6月のオリンダは、ヘシーフィ同様、フェスタジュニーナ(6月祭り)の真っただ中だ。街のあちこちでマラカトゥやフレーヴォなどの伝統芸能が行われているほか、ワークショップなども開催される。
6月14日(土)22時からはサント・アントニオのお祭り「Festa de Santo Antônio da Período Fértil」がAteliê Período Fértil アテリエ・ペリオド・フェルチウ(ヴァラドウロ、11月22日通り164番)で行われる。バンド、エストレーラ・ダ・バイアォンが演奏を行う。
6月15日(金)は、ペルナンブッコ州に伝わる黒人文化のひとつアフォシェーを演じる団体 Afoxé Alafin Oyó(アフォシェー・アラフィン・オヨ)によるワークショップ(14時~)と公開練習(16時~)。会場はFábrica do Carnaval ファブリカ・ド・カルナヴァウ(Rua Joaquim Nabuco, Varadouro ヴァラドウロ、ジョアキンナブーコ)。
同じく6月15日(金)15時からは、ペルナンブッコ州の伝統芸能マラカトゥ・バキ・ヴィラード(マラカトゥ・ナサォン)を演じる団体Maracatu Nação Pernambuco マラカトゥ・ナサォン・ペルナンブッコによる打楽器のワークショップ。会場はMercado Eufrásio Barbosa エウフラジオ・バルボーザ市場。
Maracatu Nação Camaleão マラカトゥ・ナサォン・カマレアォンは、毎週日曜16時~公開練習を開催している。会場は Mercado da Ribeira ヒベイラ市場。
6月29日はフェスタジュニーナで祝われる3聖人の一人、サンペドロの記念日。前日28日(土)17時~、Ateliê Henrique Dias アテリエ・エンヒッキ・ジアス(Rua Henrique Dias, 83-A, Varadouro ヴァラドウロ、エンヒッキ・ジアス通り、83-A)でアハイアウ(広場でのフェスティバル)が開催される。バンドやDJによるフォホーが聴ける。屋台ではフェスタジュニーナにつきものの料理なども用意される。
(文/麻生雅人、写真/Diego Galba/Prefeitura de Olinda)
C型肝炎キャンペーンでオリンダを更新した巨人人形。人形一番左はマラカトゥの衣裳