Entrevista ブラジルを応援するアイドル「おっPサンバ」

2014年 07月 4日

おっPサンバ

ワールドカップが始まる前に突如現われた、ブラジル応援に特化した3人組アイドルユニット「おっPサンバ」。6月4日に記者発表して以来、彼女たちが何をやるのか気にしていた。

3人のキャラクターがアイドルにしては突っ込みどころ満載だったからだ。リーダーは目鼻立ちくっきりの美人にも関わらず、吉本興業のお笑い芸人さんたちと5分に渡り合えるし、メンバー全員がエッチトークにも臆しない元気さも持っている。

ただし、取材に先駆け、担当マネージャー氏が「ブラジルのことはまったく知らない3人なので、よろしくお願いします」と挨拶をされるように、メンバーは、決してブラジルのことをよく知っていてブラジルを応援しようとしているわけではない。しかも、オリンピックが開催される2016年までの2年間、期間限定アイドルチームというから、完全にブラジルブームに乗っかった企画だ。そのことは本人たちも自覚している。

そんなノリで結成されていることもあり、このグループ、突っ込みどころは満載だ。まずは、ニックネームが全員、セニョリータ、ムーチョ、アマゾネスと、ポルトガル語ではなくスペイン語だ。でも、この、細かいことを気にしないいい加減さは、逆にブラジルっぽくて、筆者が最初から彼女たちに惹かれた点でもある。

しかし、ブラキチだけに限らず、ブームや企画で接っしてくる人であろうと、まずは受け入れてくれる懐の深さを、ブラジルという国は持っている。そしてあらゆる人を惹きつけ、逆に飲み込み取り込んでしまうパワーがブラジルにはある。

おっPサンバ

どうやら、活動を始めるまでブラジルのことはほとんど知らなかったという「おっPサンバ」の3人もまた、じわじわとブラジルの魅力に引き込まれはじめているようだ。そんな彼女たちの今の気持ちを、ガチで語ってもらった。

セニョリータ高木「グループが結成されたのはブラジルを応援する企画のためです! 「おっPサンバ」のおっPはそのままおっぱいなんですけど、あんまりテレビでは言えないので、Pにしました。サザン方式です(笑)」

青山ムーチョ智美「当時25歳で、歌もダンスもやったことがなくてびっくりしたんですが、(企画を聞いて)「やりたい」という気持ちがあったので「やります」って先に言ってしまい、はじめました。歌詞にセクシーな言葉がたくさん入っているからびっくりしましたが、でもやろうって決めたことなのでやり抜きます」

アマゾネス白川「小さいときから世界の歌姫になるのが夢だったんですね。ビヨンセにあこがれて育ってきたんですけど、歌って踊るアイドルユニットだって話を聞いたときに「やっと歌のお仕事が来た」って思って、内容を確認する前にOK即答しました」

セニョリータ高木「実は私は芸歴18年目になるんですが、いろんな女の子たちと仕事をしてきた中で、今が最も充実しています。 イロモノとか下品とか言われたりすることもあるけど、地道にやっていけば、いつか皆さんに私たちがやりたいことが伝わると思います」(次ページへつづく)

(文/加藤元庸、写真提供/ノータイトル)