街中のワールドカップ歓迎ムードは控え目!?

2014年 07月 4日

サンパウロ

ワールドカップの真っ最中だというのに、サンパウロの街は意外とふだん通りに近く見えるという。

いつもなら、ワールドカップが開催されれば、人々は自宅前の路上はワールドカップを歓迎して国旗が飾られたりペインティングが施されたりして、街中がナショナルカラーで飾られる。

しかし今年は、ワールドカップを歓迎する街の飾りは商業地域はそれなりにカラフルだが、住宅街などでは、思っていたよりも目立っていないようだ。

2013年のコンフェデレーションズカップの時期には、社会不公正に対する大規模な抗議デモが国中で起こって、ワールドカップに関わる予算や税金の使い道も、抗議の対象となった。

静かな街は、人々がFIFAやワールドカップをそれほど歓迎していないからかもしれないし、W杯抗議デモなどに関する一部暴徒による破壊行為の目標にされないための予防線、と語る人もいるという。

さまざまな思惑を抱えた中で、ブラジルは今日7月4日、新たな決戦のときを迎える。相手は、エースのファルカオを欠いているにも関わらず、 彼の穴を埋める以上に若手のロドリゲスが活躍して、その強さをアピールしてきたコロンビアだ。

(文/加藤元庸、写真/村永アルトゥール)
7月3日のサンパウロの市内。ところどころ国旗の掲揚もみられるが、街の飾りは控えめにみえる