多くのブラジル人はW杯決勝戦でドイツを応援するかも!?対ドイツ戦以降のブラジル人の心境

2014年 07月 11日

ブラジル サポーター ドイツ戦

ブラジル・ドイツ戦、ひどかったですね。朝から緊張感があった火曜日。試合を多くのブラジル人と見ましたが、その意気消沈ぶりときたら、ひどいものでした。

ハーフタイム前に少年は泣き出し、「まだまだ時間はあるさ」とある意味、現実逃避していた青年も「6回目のチャンピオン」を皮肉って「6ゴール!」と歌い、最後はドイツのゴールに拍手を送るやけくそぶり。

ベロリゾンチのスタジアムで観戦していたブラジル人は、「ホラー映画を見ているようだった。子供たちが泣きじゃくり、女性が叫び、男性も頭を抱えて、誰もが信じられない恐ろしい事態を目の当たりにしてしまった」「どれだけ、ここではなく、家でTVを見ていたら良かったと思ったか…」とのこと。

ペルーのバーで観戦していた夫も「ペルー人に囲まれて応援されていたのに…恥ずかしくて、おかしくなりそうだった」と。

ここ数日で一番多く聞いた単語が「humiliado(恥をかかされた)」「vergonha(恥ずかしい)」で、負けるかもしれないと思っていたけど、ここまでとは…と落ち込んでいます。セレソンや監督への怒りではなく、悲しみでとても静かです。

ちなみにドイツ人の夫を持つブラジル人が、舅、姑も一緒にドイツ人の中に1人で観戦していたので、様子伺いに電話したところ、ドイツ人夫が電話に出て「うわぁっははっは~いやいや、悪いね~」と鼻息荒いこと…そして「まあ今晩は家から出ないよー」と言っていました。が、あの晩、ドイツ人に立ち向かえる人はいなかった気もします(次ページへつづく)。

(文/東リカ、記事提供/サンパウロ日誌、写真/Marcello Casal Jr/Agencia Brasil)
7月8日、ミネイラォンでドイツ戦終了後、ぼうぜんとするブラジル代表のサポーター