ファヴェーラのワールドカップではシダーヂ・ヂ・デウス(シティ・オブ・ゴッド)が優勝

2014年 07月 13日

ファヴェーラのワールドカップ

この日行われた男子決勝戦ではシダーヂ・ヂ・デウスとファヴェーラ・ドス・バンカーリオスが対戦。シダーヂ・ヂ・デウスはかつての姿が同名小説で描かれ、映画化もされて話題になった街だ(日本公開タイトルは「シティ・オブ・ゴッド」)。

試合はシダーヂ・ヂ・デウスが先制点を挙げたがバンカーリオスが追いつき、試合は均衡したが最終的にはシダーヂ・ヂ・デウスが勝利した。

シダーヂ・ヂ・デウスの男子、女子両チームで監督を務めるカルロス・アンドラーヂさんはDJネンとしても知られているそうだ。

「コミュニティの若者たちが空き時間を、麻薬密売や窃盗ではなく、健全な道に費やすために、サッカーは役立ちます」(カルロス・アンドラーヂさん)

ただしサッカーができる場所は限られており、まだまだこうした活動の必要性を訴えていかなければならないという。

男子決勝戦の前に行われた女子決勝戦ではシダーヂ・ヂ・デウスとファヴェーラ・ド・サポが対戦、シダーヂ・ヂ・デウスが優勝した。

シダーヂ・ヂ・デウスの女子チームに所属するスエレン・オリヴェイラさん(19)は、サッカー選手としては現在はまだ無報酬だが、ボタフォーゴのU-20カテゴリーに参加する選手でもあるという。

「私たちは現在は交通費を自分で払って練習に参加しています。スポンサーが足りないからです。でも、女子セレソン・ブラジレイラの一員になることが私の夢です」(スエレン・オリヴェイラさん)

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

12