ジョインヴィーリのダンスフェスティバル、2014年も開催される
2014年 08月 4日「Festival de Dança de Joinville フェスチヴァウ・ヂ・ダンサ・ヂ・ジョインヴィーリ」が今年2014年も7月23日(木)~8月2日(金)にかけて開催された。
フェスチヴァウ・ヂ・ダンサ・ヂ・ジョインヴィーリは、ブラジルで毎年開催される世界有数のダンスフェスティヴァル。同イベントは芸術的表現としてのダンスの促進と、文化の普及、地域の発展を目的に掲げて毎年行われており、2012年に30回を迎えた。今年は第32回目。
開催地のジョインヴィーリはブラジル南部サンタカタリーナ州の都市。人口は2013年の時点で546.981人(ジョインヴィーリ市による)。
ドイツ系移民が多く暮らすことでも知られている。「ジョルナウ・ナシオナウ」(グローボ)によると、自動車部品や機器類製造などの産業や商業が盛んで、就学率、文化水準も高い。食べ物にはドイツ系、スイス系移民の影響が反映されているという。
2003年には、ロシアのボリショイ・バレエ団によるブラジル・モスクワ・ボリショイ・バレエ学校が設置された。これは同バレエ団によるモスクワ以外の唯一の学校とのこと。
サンタカタリーナ州政府によると、同校は、ロシアでモスクワ・バレエ学校が設立されたときの経緯と同様に、低所得層の子供たちに人間及び文化的成長できる機会を与える社会福祉を重視しているという。同校では席の85%を危険が伴う環境で生活している子供たちに割り当てられており、生徒はレッスンをはじめレッスン着、通学手段、医療扶助、食事などを無料で受けているという。
そんなジョインヴィーリ市で毎年開催されているのが、ラテン・アメリカ最大の学生ダンサー舞踏コンクール、フェスチヴァウ・ヂ・ダンサ・ヂ・ジョインヴィーリだ。
フェスティバルの開催期間はコンペティション作品の上演のほか、劇場の舞台や街のさまざまな場所でパフォーマンスやイベント、ワークショップ、セミナーなどが行われる。4000人を越す参加者が関わり、5万人を超える観客を集めるという。
2014年は、7月23日に行われたミナスジェライス州のダンスカンパニー、グルーポコルポによる開幕公演でスタート。バレエ、ジャズダンス、モダンダンス、コンテンポラリーダンスなど各分野に分かれたダンスのコンテストが開催された。
(文/麻生雅人、写真/Festival de Dança Joinville)