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2014年 06月 23日 15:58
「ヘシーフィのサンジョアンはなにもかもいいぞ!」をテーマに掲げた、2014年のヘシーフィのフェスタジュニーナ(サンジョアン祭り)。6月29日(日)まで市内の約60カ所のアハイアウ(フェスティバル広場)で様々なプログラムが行われている。
フェスタジュニーナはなんとなくサンジョアン祭りと呼ばれているが、基本的には3人の聖人の記念日がある6月を通して行われる祭り。ポイントとなる記念日は、6月13日(聖アントニオ)、6月24日(聖ジョアン)、6月29日(聖ペドロ)となる。
ヘシーフィでは、アハイアウ・ドミンギーニョスと名付けられたトリンダーヂ農場、アハイアウ・ドナ・セウマ・ド・ココと名付けられたパチオ・ヂ・サンペドロなどのメイン会場で行われるクアドリーリャが名物の一つとなっている。
ブラジルの人類学者ヒタ・アマラウ氏によると、クアドリーリャの起源は、17~18世紀にかけてヨーロッパ、主にフランスで流行した舞曲、コントルダンスだという。コントルダンスはイギリスのカントリーダンスがルーツだといわれるが、クアドリーリャにおける、男女が列になって向かい合って踊るスタイルは、これらのヨーロッパのダンスがルーツだと考えられている。
19世紀初頭にポルトガル王朝がリオデジャネイロにやってきたことからリオに伝わり、宮廷舞踏として流行、やがてブラジルの現地流のスタイルが加味されていったという。そのため、クアドリーリャの掛け声は「アナヴァン(前へ)」「アナヒエ(後ろへ)」など、今もフランス語で行われるのだという。
クアドリーリャは、サンパウロなど南東部では田舎者のコスプレをして行われる結婚式をモチーフにしたダンスが行われるが、北東部のクアドリーリャはそれだけではない(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/Andréa Rêgo Barros/PCR)
写真は6月21日、ヘシーフィ市シッチオ・トリンダーヂ会場で行われたクアドリーリャ・ジュニーナ・ハイオ・ヂ・ソウによる出しもの
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