サンパウロでも「ピンクの10月」
2014年 10月 12日サンパウロ市厚生局によると同市で、マンモグラフィ検診を受けた人の数は2012年には19万9037件、2013年には22万8850件だったという。2014年は7月までに12万4364件を行っているとのこと。
同じく同市で、乳房超音波(エコー)検査を受けた人は2012年で5万8874人、2013年で6万7832人、2014年は8月までに5万8021人が受けているという。
同市では治療とケアに関しては以下の手順となっているという。
乳がんの診断や治療は、患者が市内に450カ所あるベーシックヘルス・ユニット(UBS)の各支部を訪れたときからじまる。UBSでは婦人科医と相談の上特定の検査を受けることができる。
国立がん研究所(INCA)によるとより乳がんの早期発見に最も有効なのは、医師による視触診とマンモグラフィーだという。疾患をコントロールするためには女性が定期的に健診することを勧めている。
視触診では医師はまたは看護師が患者の乳房を視診や触診によって、しこりやひきつれなど変わった状態がないかを、INCAが公表している乳がん対策の専門的な検査や治療手順に沿って検査する。
マンモグラフィーはX線による検査で、腫瘍が数ミリ単位であっても発見することが可能となりえるため、早期発見に役立つという。
超音波(エコー)検診では、乳房の組織をより正確に分析して、損傷や小結節などのしこりを検査する。
患者が乳がんであると診断された場合とその疑いが認められた場合は高度腫瘍学センター(CANCONS)の支部に移送される。
何より大切なのは女性自身が自身の身体について常に自覚していることで、少しでも違和感があれば早期に専門家に相談することだとサンパウロ市はいう(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/Fernando Pereira/SECOM)
10月9日、サンパウロ市、「ピンクの10月」キャンペーンでライトアップされるパードリ・アデリーノ橋(タトゥアペ斜張橋)