ジウマ大統領、再選後、初の演説を行う
2014年 10月 27日(10月26日)、再選を果たしたジウマ・フセフィ(ルセーフ)大統領は投票の結果が出た後に行った最初の演説の中で、改革と団結についてコメントした。
ブラジリアでジウマ大統領は国が割れつつあるという意見を否定、和平を訴えた。
「私たちの祖国、国、国民、例外なく、すべてのブラジル人が男女とも、参加をお願いします。私は今回の選挙が国を割ってしまったとは思っていません。彼らには彼らの想いや考えがあり、それが時には矛盾するということも、理解しています。しかし、ブラジルの未来をよりよくするために、共通の想いを持って進んでいきたいのです」
大統領はまた、選挙結果は、変革の必要性が求める叱咤だと受け止めているとも語った。
「道ははっきりしています。いくつかのキーワードやテーマは、今回の選挙戦の中でも鍵となっていました。何度も繰り返されたキーワードは、変化です。最も広く求められたテーマは、改革です。再選されたからには、私は社会が必要とする改革を行います」
ジウマ大統領によると、最初の改革は政治に関することになるだろうとのこと。市民社会の声として国民議会で対話していくことを模索すると語った。また、人々が自分自身の力で物事を変革する意識や力を持てるように、国民投票の必要性も訴えた。
「改革の中で、最初に手を付けるべきこと、そして最も大切なことは、政治改革です。改革を誘発するのは議会の責任です。人々の意見を聞き、国民投票を通して社会を結集しなければなりません。この問題を進展させ、人々が自分自身の力で物事を変革する意識や力を持てる唯一の手段が国民投票です。選出された新議会で、このことを議論したいと思います。市民社会のパワーと社会運動と共に議論していきたいのです」
ジウマ大統領はまた、雇用や所得がふたたび成長するように経済問題を解決するための対策も講じると語った。そして、汚職と闘うことにも尽力すると公約した。
(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Ichiro Guerra/Dilma 13)
10月26日、連邦直轄区。再選後、初の演説を行うジウマ大統領