水不足のサンパウロ州で。ビールメーカー各社が節水で水の再利用を開始
2014年 11月 10日聖(サンパウロ)州での深刻な水不足を受け、同州内のビール工場が水の再利用のために投資をし、月間の水使用量が半分以上減った会社もあると10日付エスタード紙が報じた。
件の企業はソロカバ市で月間10万リットルのビールを製造するブルグマンだ。
同社では麦芽と湯等を混ぜたモストと呼ばれる液体を冷やすのに使う水を再利用。1リットルのモスト冷却には3~4リットルの水を使うが、井戸を使っても水が足りなくて生産活動に支障をきたした経験から冷却水の再利用を始めた。2、3カ月前からは瓶詰めの時に使う水も利用。投資額は2万5千レアルで、月間70万リットルだった使用量は38万リットルに減った。
聖市ピニェイロスのセルヴェジャリア・ナシオナル(ナシオナウ)も、モストの冷却用水とタンクを洗う水の一部を再利用。同社は4万リットルのビールを製造しており、約2万リットルの節水に成功した。
州内陸部リベイロン・プレットのインヴィクタも、ビールの94%は水だから水を大切にしようと、製造過程全般で使う水を再利用。同社での節水量は20~30%だ。
(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Divulgação)