ブラジルの誇りは自然環境と天然資源と考える人が半数以上。スポーツや文化を上回る
2014年 11月 19日世界自然保護基金(WWF)ブラジル支部の研究によるとブラジルの人口の82%が、国の自然が適切な保護を受けていないと考えていると公表した。
調査を行ったのはブラジル世論統計院(IBOP)で、11月18日(火)、オーストラリアのシドニーで開催された世界公園会議の中でこの統計が発表された。
自然が適切な方法で保護されていると信じているのは人口のわずか11%、7%はわからないと答えた。また調査は回答者(一般市民が46%、NGO関係者が20%、わからないが6%)のうち、74%が自然の保全責任を政府が持つべきだと考えていることを示した。
これを受けてWWFブラジルのマリア・セシーリア・ウェイ・ジ・ブリート事務局長は「多くの場合、人々は保全を行うために政府に税金を払っているのだと言います。しかし、川を汚染しているのは下水道に流れる汚水で、道に油を流しているのはガソリンスタンドです。私たちも環境汚染に加担しているのです」と述べた。
一方でマリア氏は「公園など、保護指定区域だけに限定して考えれば、税金を徴収している政府の責任は大きいでしょう。政府はこれらの領域でもっと成果を上げることができるはずです」とも語った(次ページへつづく)。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Carlos Alberto/Imprensa MG)
写真は、900以上の動植物が生息しているというパウ・フラード州立公園(ミナスジェライス州のウベルランジア市とアラグアリ市にかけて位置している)で撮影されたトゥッカーノ