ブラジルの誇りは自然環境と天然資源と考える人が半数以上。スポーツや文化を上回る

2014年 11月 19日

ムリキ ブラジルの猿

また、ブラジルの誇りだと思うものは何かという問いには、58%が「自然環境と天然資源」と回答。数ある答えの中で最も多かった。「文化」と答えた人は37%、「スポーツ」は30%、「人生の価値」は28%、「平和的な国の特性」が19%だった。

マリア事務局長は、自然というものがブラジル人にとって最も大切であるという結果が示されているにもかかわらず、政治の世界では環境保全が重要な位置づけになっていないと指摘した。

「政治的なディスカッションの上では、いかに多くの保護すべきものがあるか、サンパウロで水不足が起きていること、川が汚染されていることなどへの関心はまったくもって低い状況です。確かに政治家たちは長い間ディスカッションをしてきましたが、毎日の暮らしの中で人々がこれらの問題で困っていることをそっちのけにしています」(マリア事務局長)

この調査の中では、国民たちが、自然を保護することは川やダムなど水源を守ること(55%が支持)だと理解しており、多様な動植物の保護についても65%が必要だと答えているという。

「一般の国民たちが環境に関して懸念していることと、政府の公共環境政策とにズレがあります。毎日の生活の中でいかに自然が大切に考えているかを理解しておらず、優先して考えていないのです」(マリア事務局長)

調査は2014年10月下旬に、ブラジル国内のさまざまな地域の約2000人を対象に行われた。

(記事提供/Agência Brasil、写真/Carlos Alberto/Imprensa MG)
写真は、ブリガデイロ山脈州立公園(ミナスジェライス州)で撮影されたムリキ(クモザル)

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