11月20日、リオのズンビ・ドス・パウマーリス記念碑前で「黒人意識の日」祝われる
2014年 11月 27日イヴァニールさんと同じ考えを持っている、「人種は平等」リオデジャネイロ支部のホジェーリオ・ゴメス代表は語る。
「5月13日の(奴隷制)廃止など、形だけでした。14日に、私たち自身で運命をどうにかしろと、私たちは放り出されたのです」(ホジェーリオ・ゴメス代表)
ホジェーリオさんはかつてを思い起こし、当時のキロンボ(逃亡した奴隷たちが寄り添って生きていた集落)は最低限の生活すらできる状態ではなかったという。
「結局、黒人たちはファヴェーラで水準以下の生活をせざるを得ませんでした。黒人や混血の若者たちは暴力に取り込まれていきました」(ホジェーリオ・ゴメス代表)
フェスタには、リオ市北部でカポエィラを伝えているメストリ・ホベルトこと、ホベルト・カルロス・シウヴァさんも参加した。ホベルトさんは、黒人意識の日のおかげでカポエィラが”疎外された存在”ではなくなったという。かつては犯罪と見なされていたカポエィラが、今日では抵抗のシンボルであり、信奉者を集めていることを思いながら話した。
「興味深いのは、今日カポエィラは多くの女性たちの興味を集めている点です。今に女性のためのものになりそうだよ」と冗談めかしながら語った。ホベルトさんは20年近くカポエィラを教え続けている。
会場では黒人たちがショップを開いて市を開き、宗教的なさまざまなもの、装飾品、置物などのほかに、ズンビやダンダーラ(植民地時代の女性兵士)など黒人の英雄たちやアフリカ文化に関する服などを販売した。
臨時トイレが設置されていなかったにもかかわらず苦情は多くは出ずに、人々は広場で夕方近くまで過ごした。その後、カイス・ド・ヴァロンゴ近くにある、アフリカから連れてこられた約100万人の若い奴隷たちが上陸させられた場所でフィーリョス・ド・ガンジーの面々が演奏を行った。
フェイラス・ド・ヤバスという、リオ市の北部で定着しているアフリカ文化関連のイベントが、市の西部で開かれたのも今回が最初となった。このイベントではアフリカ文化が源流とされている食べ物、ボボー・ジ・カマラォンやフェイジョアーダなどがふるまわれた。
(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasi)
写真は11月20日、ズンビのモニュメント前で黒人意識の日を祝う人々