ブラジルの連続殺人事件、警察は新たに2名の被害者を特定

2014年 12月 12日

連続殺人者 サイウソン容疑者

文民警察は、38名の女性、3人の男性、子ども1人を殺害したと供述しているサイウソン・ジョゼ・ダス・グラッサス容疑者(26)の事件に関して、供述の確認をすすめている。

リオ市郊外のバイシャーダ・フルミネンシ殺人課のマルセロ・マシャード捜査主任によると、これまで供述された43名の内、4人が犠牲者として特定されていたが、写真などにより、さらに2名の女性と2歳になる子どもが新たに確認されたという。現時点で、特定された被害者は7名となった。

逮捕されたとき、サイウソン容疑者はこの殺人に関する状況を語っていたという。容疑者によると、女性を殺害するために最も適した方法を研究して殺人に臨んだ彼は、家の中に子供がいたことに驚いたという。しかし、2歳にある赤ちゃんが泣いたため、手にかけたという。

家にはもうひとり、5歳になる子どもいたが、その子は殺されずにすんだという。警察は、5歳の子は泣かなかったため殺されなかったのだろうという。また、サイウソン容疑者の魔の手から逃れられたひとりの女性も証言を始めているという。

サイウソン容疑者が実行した殺人の内、ほとんどは快楽殺人とみられているが、一部には依頼されて行った殺人もあった。

被害者の3名の男性、ノヴァ・イグアスー市アマラウ地区で2011年12月に殺害されたパウロ・ヴァスコンセロスさん(52)、同市コルンバ地区で2014年10月23日に殺害されたフランシスコ・カルロス・シャーガスさん(49)、同市サンタヒタ地区で2014年11月30日に殺害されたハイムンド・バジリオ・ダ・シウヴァさん(60)さん、そして逮捕のきっかけとなったファッチマ・ミランダさんの12月9日(火)の殺害は、依頼されて犯行が行われたと見られている。

サイウソンに殺人を依頼した容疑で逮捕されているクレウザ・バウビナ・ジ・パウラ容疑者(42)と、クレウザ容疑者の元夫ジョゼー・メシアス容疑者は、ノヴァ・イグアス市コルンバ地区で、今年のはじめから3人で共同生活を送っていたという。

(文/麻生雅人、写真/Reprodução/「RJTV」/TV Globo)
写真はサイウソン・ジョゼ・ダス・グラッサス容疑者。TVGloboのニュース番組「RJTV」は日本ではグローボインターナショナル(スカパー 514ch)で放送中