リオデジャネイロ、ボタフォゴ海岸などで薬品耐性細菌。場合によっては海水浴にも影響か

2014年 12月 18日

ボタフォゴ自転車道

リオ州立環境研究所(Inea)が(12月)16日、リオ市南部のフラメンゴやボタフォゴ海岸で、抗生物質の効かない薬品耐性細菌のKPCを発見したと17日付フォーリャ紙が報じている。

この細菌は血流や泌尿器系の感染、肺炎などを引き起こしうる。薬品への耐性が強い事から、KPCはスーパーバクテリアとも呼ばれている。

調査された海岸の中にはリオ五輪のヨット競技に選定されたコースもある。

Ineaは海水浴客やヨット愛好者に対して、「海水浴には適していない」と判定された時は海に入らないように呼びかけている。

リオ連邦大学の微生物学者のレナータ・ピカン氏によると、「KPCは弱毒性で、感染症を起こすのは免疫能力が弱っている場合のみです。だからKPCによる感染症は病院内でのみ起こっているのです」と述べた。

Inea所長のイザウラ・フラガ氏も、「この状況では過大な危機感を煽ることはできませんが、Ineaの発表する海水浴に関する指示に従ってもらう必要があります」と警告している。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Ricardo Cassiano/PMRJ (29/10/2014))
写真はボタフォゴ海岸沿いの自転車道