コカ・コーラ、全世界で1800人削減へ。ブラジルでも調整は慎重に行うと声明
2015年 01月 9日コカ・コーラ社は1月8日(木)、全世界で約1800人を解雇することを発表したとブラジルのメディア(「G1」同日づけ)が伝えている。
この解雇は30億USドルの経費削減計画の一環として行われるものだという。
アメリカ合衆国アトランタ発祥の多国籍企業である同社は、契約が終了する社員に解雇の通知をはじめており、完了までには数か月がかかると見られているという。
世界中に13万人の従業員を抱える同社は「我々は影響を受けるすべての従業員にとって公正であるように計画を進める」としている。
コカ・コーラ社はソフトドリンクの消費量の低下を受けて損失を低減させるため、2014年10月、2019年までに30億USドルの経費削減計画を打ち出していたという。
同社は2014年、最初の9か月での収益は63億USドルで、これはその前年の同期比で 7.5%下回っていたという。売り上げは約2%減り、351億USドルになっていたとのこと。
コカ・コーラ社の株式は8日(木)、ニューヨーク証券取引所で1年ぶりの高値をつけたという。
「G1」の取材に対してコカ・コーラ社は、ブラジルにおける解雇計画は明らかにしなかったという。
「ブラジルにおいても世界中と同様に、慎重に調整に取り組んでいる。我々はこのプロセスを通じて公正かつ透明性の高い取組を行っている」と同社は公示しているとのこと。
(文/麻生雅人、写真/Elói Corrêa/GOVBA)
2014年、コカ・コーラ社はワールドカップブラジル大会の公式スポンサーとして様々なイベントに投資した。写真は写真は4月30日、バイーア州サルヴァドール市でのトロフィーツアー会場