1960年代に描かれた壁画「ジラウドの最後の晩餐」修復プロジェクトが始動
2015年 01月 20日「ジラウドの最後の晩餐」の修復は、状況が把握された後に始まる予定。4月ごろが予定されており、芸術学部の教授たちが率先しながら、絵画復元コースの学生たちと共に作業を行う。また、修復作業の様子は一般に公開される予定だという。
芸術学部のカルロス・テーハ代表は、壁画のクリーニングと修復に関して、抜本的な修復が必要になるか、あるいはさほど手がかからないのか、現時点ではわからないという。
また、今回の修復作業はジラウド(ジラルド)が監修、本人がイニシチアブがとりながら行うという。
「この復元は、私の人生の中で私に起きた最高のことです。蘇る、ということですからね」(ジラウド)
ジラウドによると、この壁画はかつて大型のサイズで写真に撮られたことがあり、写真がサンパウロ州ピラシカーバにあるユーモア博物館に所蔵されているため、この素材が復元に役立つという。
「加えて、私自身よく覚えていますし、詳細な制作メモも手元にあります。ダメになった部分を書き直すことも可能です。修復は難しくはないと思います」(ジラウド)
リオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)のカルロス・レヴィ学長によると「壁画『ジラウドの最後の晩餐』公共修復研究室」の開設により大学は、絵画自体の修復と、かつてカネカォンにあった場所を、リオの街のためのアートスペースにすることを主導するという。
2010年、長い法廷闘争の末に大学は、利用料を払わずに土地を占有していたカネカォンから所有権を取り戻した。リオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)はこの場所に文化センター「UFRJスペース」を設置することを計画している。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)