2015年のリオのカーニバルは観光客数100万人、22億レアルを生み出す

2015年 02月 24日

モノブロコ

2015年、カーニバルのためにリオデジャネイロ市を訪れた観光客数は97万7000人、7億8200万米国ドル(約22億へアイス、931億2447万円)もの利益を生成したと、現地メディアG1が報じた(2月22日づけ)。

観光客数、収益共に、2014年の記録を上回ったという。

リオデジャネイロ市観光局(Riotur)が22日(日)に発表した数値によると、合計479万3500人が、ブロコと呼ばれる路上で仮装や演奏を行う集団のパレードを楽しんだ。

市内で2番目に大きいブロコ「モノブロコ」のパレードでは50万人、「ボーラ・プレッタ」にいたっては100万人もの見物客を魅了した。

また、ホテルの平均稼働率は83.79%と、2014年を6%ほど上回ったとのこと。これは、リオ市内の客室の供給が10%増加したことによるものだと、Rioturのアントニオ・ペドロ・フィゲイラ・ジ・メロ局長は祝福した。

さらに、新しく設立された団体「リオデジャネイロB&Bホステル協会(ACCARJ)」が初めて行った調査によれば、ホテルよりも格安のホステルにいたっては、92%の稼働率を記録した。

そして、10のクルーズ船がカーニバル期間中に停泊、2万6000人の訪問者の到着を担ったという。

アントニオ局長は、今年のカーニバルの治安面において、10以上の自治体および州政府機関の支援を受け、戦争時レベルの特別な方式を取り入れたという。治安は昨年に比べ「はるかに良かった」と同局長は評価するが、「改善すべき点はまだまだある」とも考えているようだ。

ただし、市の旧市街区(セントロ)やブロコが繰り出す路上で警官の数が少なく、ひったくりや強盗の被害にあった観光客や住民も少なくなかった面もあったようだ。カーニバル時期に被害者の声をTVグローボが伝えていた。

モノブロコ

Rioturが発表したカーニバル期間中の観光客数の詳細はこちら。

<ブロコによる路上カーニバル観光客数>
479万3500人

<ブロコ別観客数ランキング>
ボーラ・プレッタ 100万人
モノブロコ 50万人
ブロコ・ダ・プレッタ 35万人
サルジェント・ピメンタ 18万人
シンパチーア・エ・クアジ・アモール 17万人
バンダ・ジ・イパネマ 10万人
オルケストラ・ヴォアドーラ 10万人

<その他のイベント来場者数>
人気ダンスクラブ16ヶ所 150万人
サンバ会場でのショー9日間 55万人
インテンデンチ・マガリャエンス通りでのパレード 75万人
グラッサ・アラニャン通りでのパレード 30万人
シネランヂアのダンスクラブ 20万人
ラパのヒオ・マルシニャス広場 40万人

<サンボードロモ(カーニバル専用会場)での4日間のパレードチケット販売率>
94%

<国内プレス数>
ブラジル国内14州 記者1288人、専用車228台

<国外プレス数>
29ヶ国(アメリカ合衆国、フランス、日本など)記者362人、専用車142台

(文/柳田あや、写真/Fernando Maia/Riotur)
写真は2月22日、リオデジャネイロ市。カーニバルにお別れを告げる最後のお祭りで市内をパレードするモノブロコ