リオ発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」初のワールドカップ大会、ブラジルが各部門上位3位で入賞。日本は男子ペアで参加

2015年 03月 29日

フレスコボール日本代表

ブラジルの発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」の第1回となるワールドカップ(Mundial de Frescobol Mexico 2015)が、メキシコのキンターナロー州のプラヤデルカルメン地区(Playa del Carmen,Estado de Quintana Roo)にて開催された。

同大会は現地時間26日の朝に開幕し、3日間の熱い共演が行われ、28日に幕を閉じた。大会に参加した日本フレスコボール協会が伝えている。

フレスコボールとは、2016年オリンピック開催地でもあるブラジルリオデジャネイロが発祥で、2人のプレイヤーが主にビーチで木製ラケットでゴム製のボールを打ち合うスポーツ。誕生したのは1945年で、70年の歴史を持つ。今年(2014年)の2月にはリオデジャネイロ市の無形文化遺産にも登録され、注目を集めた。

フレスコボールの最大の特徴は、相手を打ち負かすのではなく、ペアで協力をしながら、制限時間内にいかに高度なラリーを続けられるかを競う点だ。力強さやラリー回数、ボールのスピードなどの項目が審査対象となる。

近年、日本国内でも普及しており、2013年には日本フレスコボール協会(JFBA)も発足した。

そんなフレスコボールの、初のワールドカップとなる今大会には、発祥国ブラジル、開催国メキシコを初め、アルゼンチン、ペルー、プエルトリコ、アメリカ合衆国、ギリシャ、イスラエル、ベルギー、スペイン、イタリア、スイス、モロッコ、日本の14か国が参加した。日本はアジアからは唯一の参加国で、2チーム4名の選手が参加したとのこと。

フレスコボール日本代表

ブラジル留学中にフレスコボールと出会い、今大会に日本代表として参加した倉茂孝明選手は、大会への参加の喜びと今後の抱負を語った。

「記念すべき第1回のフレスコボールワールドカップ日本代表としてこういう素晴らしい舞台に立てたことが非常にうれしい。まだブラジル選手との実力差は大きいが、今大会が非常に良い経験となった。この経験を活かし、より一層精進して技術向上を目指したい」(倉茂孝明選手)

大会の結果は、男子ペア、男女混合、女子ペアの各部門で上位3位入賞をブラジルが独占。発祥国としての実力の違いを見せつけた。

注目の男子ペアは、ジアン・メシアスとぺーアガーのチームが優勝した。

今回参加した日本代表選手の試合結果は以下の通り。

<男子ペアの部>
後藤隆志 – 藤元俊輔ペア(写真上) 21チーム中16位
倉茂孝明 – 澤永遼ペア(写真下) 21チーム中18位

また、今大会の日本選手団団長を務めた日本フレスコボール協会(JFBA)会長の窪島剣璽氏によると、今年の8月に日本国内で、フレスコボールのジャパンオープンを開催する予定だという。ジャパンオープンには、今大会の上位入賞選手を招待選手として招聘する計画もあるという。

(文/麻生雅人、写真提供/日本フレスコボール協会