2016年リオ五輪のホテルになるはずだった建物からの不法占拠者立ち退き執行で、警察と住人が衝突

2015年 04月 18日

イウトン・サントス 立ち退き

大規模イベント警備大隊(BPGE)のエイトール・ホーザ・ペレイラ中佐は、警官の行動に行き過ぎがあったことに対しては調査を行うと語っているという。

10時20分ごろには建物の周辺は煙に包まれ、消防署は軍警察の暴動を鎮圧する戦闘大隊の助けを借りてマンションの消火活動を行った。警察によると、消防署の消火活動が始まってまもなく、警官隊に投石をした男女各1名が逮捕されたという。拘束された人々はボタフォーゴの第10分署に連行された。負傷者は11名で、市立ソウザ・アギアール病院に運ばれた。

公選弁護人のジョアン・エウヴェシオ氏は今回の立ち退きオペレーションに関して、占拠者と市が話し合いを行い解決するべきで、少なくとも30日はかけるべきだったと語った。公選弁護人たちは立ち退きの執行に猶予を与えるよう、この日の未明に第36地方裁判所にかけ合っていたという。

「この建物は(現時点で)経済的に機能していません。無慈悲で、事を急ぎすぎたと思います」(ジョアン・エウヴェシオ弁護士)

立ち退きを受けた占拠者のひとりセリア・ヘジーナ・セザーリオさん(58)は、当局への支援を期待していると語った。

「私たちは再び路上の生活に戻ります。ここを出て向かうべき家は私に用意されていません。それを私に与えることができるのは政府の人たちでしょう? 私は彼らに投票したんです。パエス市長、ペザォン州知事、ジウマ大統領に投票したんです」

(文/加藤元庸、写真/Reprodução/Globo News/TV Globo)
写真は14日、占拠された集合住宅ビル、イウトン・サントス。TVグローボのニュース「RJTV」より。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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