サルバドールで水害続く。家屋崩れ死者は計20人に

2015年 05月 20日

サルバドール

バイーア州サルバドール市では不安定な天候が続いており、5月18日も同市中央部で起きた家屋の塀倒壊で新たな死者が出た。

これにより、雨に伴う災害の犠牲者は合計20人になったと19日付「G1」などが報じた。
 
18日に亡くなったのは、オデルダン・ドス・サントス・バルボーザさん(31)だ。オデルダンさんは同日朝、市の中央部ラデイラ・ダ・プレギッサにある3階建ての歴史的建造物が倒壊した際、この建造物が押し倒した塀によって倒壊した家屋に住んでいた。

救急隊によって救出されたが、1時間足らずで死亡した。オデルダンさんと共に救出された33歳の兄は軽傷で済んだ。

同市での水害の犠牲者は、集中豪雨のために4月28日に起きたサンマルチン地区とボン・ジュア地区での土砂崩れで15人が死亡したのが最初で、5月10日にもリベルダージ地区で土砂崩れが起きて4人が死亡し、犠牲者は19人に増えていた。

同市では相次ぐ土砂崩れなどのため、現在も親戚や友人宅、避難所に身を寄せている人達が数多く、1424人が市役所の援助を受けている。内訳は、賃貸住宅を借りるための補助金を受け取っている人1229人、最低賃金3つまでの緊急支援を受けている人が195人となっている。市が準備した避難所にいる人は151人だという。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Elói Corrêa/GOVBA)
写真は5月12日、サルバドール市