不況でも市場は盤石!?  ブラジルのピッツァ業界を見据えた見本市、開催される

2015年 07月 13日

ピッツァ見本市

TVグローボが7月10日、報道番組「ジョルナウ・オージ」で伝えたところによると、ブラジルで「ピッツァの日」とされている同日、サンパウロ市内でピッツァリア向けの見本市が開催されたという。

湯に溶かすだけで素早くピッツァソースが作れる保存料不使用の乾燥粉末トマト。煙・すすを出さず、燃料に再生木材チップを使う小型オーブン。ピッツァリアを始めたい人用の、省スペース・機能的なキッチン。1時間に120枚のピザを焼けるオーブン…等々、業界のさらなる発展を担う製品を紹介する出展者たちが集まった。

ブラジル全体で年220億レアル(約8800億円)の市場を形成し、36万人を雇用するというピッツァ業界だが、イベントの主催者によると、多くの出展者は今年の景気後退が売上高に反映されていると感じているという。とはいえ、業界全体が不景気感にさいなまれている状況ではないという。

「ピッツァリアから大量の失業者が出るという深刻な状況ではありません。市場は盤石です。状況は悪くありません。ピッツァリアの経営者たちは皆、明るい見通しを持っています。ただ、収益力を高めるために今までとは違ったアクションが必要だと感じています」(出展者アレシャンドリ・プリーモ・バタリーニさん)

巨大市場の中でしのぎを削り、生き延びていくためのヒントが詰まった見本市となった。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Jornal Hoje/TV Globo)
写真はピッツァ(ピザ)の見本市の様子、「ジョルナウ・オージ」より。「ジョルナウ・オージ」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで