南米最大の農畜産業見本市エキスポインテル、今年も盛況

2015年 08月 31日

エキスポインテル2015

リオグランヂドスウ州エステイオ市のアッシス・ブラジル展示場公園で毎冬に開催される農畜産業の国際見本市エキスポインテル。第38回目となるエキスポインテル2015が8月29日(土)からスタートした。開催は9月6日まで。同州州政府が広報している。

エキスポインテルは南米最大の展示見本市で、世界最大規模の農畜産業に関するイベントのひとつだという。牛、馬、羊をはじめ151種類以上の動物が、品評会や、乳製品など畜産関連の食品などで紹介される。そのほか農産物、同地方の植物、民芸品などの紹介も行われ、400以上のアトラクションが予定されている。

エキスポインテルの歴史は、1901年に始まったリオグランヂドスウ州内の農畜産フェアにまでさかのぼることができる。1972年に13カ国の出店者が参加、エキスポインテルとして国際イベントとなった。会場となるアッシス・ブラジル展示公園は同州州都のポルトアレグリ市から約25kmの距離にあり、1970年に造園された。72年以来、エキスポインテルの会場となっている。

エキスポインテル2015

エルナーニ・ポロ農畜産局長は、同イベントには最初の週末に12万1.347人が来場したと発表した。動物の商取引は618万7700ヘアイス(レアル)、約2億950万円に達したという。この金額の中には、27日(木)にアッシス・ブラジル展示場公園で行われたクリオーロ種の馬(ガウーショと呼ばれる南部のカウボーイが乗ることで知られる)のオークションの売り上げも含まれているとのこと。

農家による農産物の取引は2014年より37.5%増となっているという。この土曜だけで売り上げは18万5600ヘアイス(レアル)、約628万円だった。土曜日の民芸品の売り上げは9万7331ヘアイス(レアル)、約330万円だった。

(文/麻生雅人、写真/Daniela Barcellos/Palácio Piratini)
写真は8月30日、リオグランヂドスウ州エステイオ市のアッシス・ブラジル展示場公園で開催中の第38回エキスポインテル