ブラジル最大の舞台芸術総合イベント「エン・セーナ2015」、閉幕
2015年 09月 21日リオグランジドスウ州の州都ポルトレグリ名物のひとつ、ブラジルで最大の舞台芸術の祭典「エン・セーナ」。9月3日から始まっている同イベントの2015年版が閉会間近となってきた。
今年(2015年)、第22回目を迎えたこのイベントは18日間にわたり開催されてきた。期間中は市内のさまざまな劇場やストリートなどで、演劇やコンサートなどさまざまな舞台芸術が披露された。コンサートではトゥリッパ・フイース(サンパウロ)、ナ・オゼッチ&ゼー・ミゲウ・ヴェルネッキ(サンパウロ)なども出演した。
海外からはアメリカ合衆国、アルゼンチン、フランス、ベルギー、ウルグアイの演劇が参加した。
また「エン・セーナ」では演劇やコンサートに加え、ワークショップも重要なプログラムとなっている。ワークショップではカイシャス、カノアスといった他の自治体も参加した。
9月18日(金)と19日(土)は、ミナスジェライスの路上パフォーマンス「ファッサ・アウグン・バルーリョ」が市内の数箇所(18日は民主広場、グレニオ・ペレス通り~中央市場、19日はファホウリーリャ広場)で開催された。
「ファッサ・アウグン・バルーリョ」は、バレーダンサー、振付師のフイ・モレイラによって創作されたパフォーマンス。ミナスジェライス州で有名な伝統的な祭事フォーリア・ジ・ヘイスに登場するピエロの恰好をしたダンサーが、奴隷制があった時代にアンゴラから伝わった文化を背景に生まれたルンドゥや、コンテンポラリーなヒップホップのダンスなどを融合させたパフォーマンスを披露するもの。パフォーマンスはフイ&ホドリゴ・ペレイラの二人組で行われる。
「エン・セーナ2015」は20日にすべての出し物を終え、21日の夜21時からはサンペドロ劇場にて表彰式が行われる。各部門の表彰者にはそれぞれ3000ヘアイス(レアル)が、最優秀賞の受賞者には2万ヘアイス(レアル)が贈られる。
(文/麻生雅人、写真/Betina Carcuchinski/PMPA)