ジウマ大統領、行政改革案と内閣改造を発表。39あった省庁は31に再編

2015年 10月 4日

内閣改造

ジウマ・ルセフ大統領は行政改革の一環として6つの対策を発表した。大統領はまた、行政改革の常任委員会を設置することも発表した。10月2日(木)、現地メディア「オ・グローボ」が伝えている。

一刻も早く、現在、国を脅かしている危機から脱するため、肥大化していた政府を縮小して効率化を図り、財政赤字の削減に取り組む方針のようだ。

大統領は、8つの閣僚ポストの廃止(39名から31名になる)、閣僚の給与の10%削減、全省庁中で30部署の廃止、特別管理職3000の廃止、支出費用の20%削減を打ち出し、政府職員による旅行や電話、不動産購入の費用も制限すると表明した。大統領自身も給与を10%カットするという。また、ジウマ大統領は同時に内閣改造も発表した。

「今日が、政府を再編成する大きな最初の一歩となります」とジウマ大統領は語った。

「国を危機から救い出し、雇用を創出していき、所得を配分することを急務と考えています。政府再編は、財政収支の健全化にも助けとなるでしょう。マクロ経済を安定化させインフレを抑え、我が国の経済の信頼を回復させていきます」(ジウマ大統領)

(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)
10月2日、ブラジリア。行政改革案を発表するジウマ大統領