カテゴリ : 国際情勢・政治
2015年 10月 4日 00:46
ジウマ・ルセフ大統領は行政改革の一環として6つの対策を発表した。大統領はまた、行政改革の常任委員会を設置することも発表した。10月2日(木)、現地メディア「オ・グローボ」が伝えている。
一刻も早く、現在、国を脅かしている危機から脱するため、肥大化していた政府を縮小して効率化を図り、財政赤字の削減に取り組む方針のようだ。
大統領は、8つの閣僚ポストの廃止(39名から31名になる)、閣僚の給与の10%削減、全省庁中で30部署の廃止、特別管理職3000の廃止、支出費用の20%削減を打ち出し、政府職員による旅行や電話、不動産購入の費用も制限すると表明した。大統領自身も給与を10%カットするという。また、ジウマ大統領は同時に内閣改造も発表した。
「今日が、政府を再編成する大きな最初の一歩となります」とジウマ大統領は語った。
「国を危機から救い出し、雇用を創出していき、所得を配分することを急務と考えています。政府再編は、財政収支の健全化にも助けとなるでしょう。マクロ経済を安定化させインフレを抑え、我が国の経済の信頼を回復させていきます」(ジウマ大統領)
(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)
10月2日、ブラジリア。行政改革案を発表するジウマ大統領
■関連記事
・オスカー・ニーマイヤーの建築群で有名な首都ブラジリアの官庁街に巨大アヒル。でも目がヘン!?
・ブラジル下院議会、2016年リオ五輪開催期間中の入国ビザ免除法案を承認
・若大将が石川島造船所(イシブラス)に就職!? 「リオの若大将」、ラテンビート映画祭2015で上映
・アンドレッサ・ウラッキさん、クリスティアーノ·ロナウドとの関係など過去を赤裸々につづった自伝を女性刑務所に寄贈
・ジウマ大統領、レアル安への政府対応について回答。G4(日本、インド、ドイツ、ブラジル)首脳会談の記者会見で