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ポルトガルでTAP航空の株式売却が正式に承認される

タッピ航空

グローボ系ニュースサイト「G1」が10月2日付で報じたところによると、ポルトガル不正競争監視庁(Autoridade da Concorrência da Portugal)は、ブラジルの航空会社アズウ(Azul)航空の創設者デヴィット・二―ルマン氏率いる航空コンソーシアム、アトランティック・ゲートウェイへのTAP航空(以下「TAP」)の株式譲渡を承認したという。

ポルトガル当局はこの株式譲渡により不正競争が起こるリスクは低いと判定し承認した。

8月、ブラジル経済防衛行政審議会(以下「CADE」)は、TAP株式61%のアトランティック・ゲートウェイへの譲渡に制限を付けずに承認した。

アトランティック・ゲートウェイは二―ルマン氏のDGNコーポレーションと事業家ウンベルト・ペドローザ氏のHPGB社によって組成され、今年6月にはTAPの民営化プロセスにおける株式の取得権を獲得した。

CADEによると、アズウもTAPも運行路線数は増えるものの出発地を見る限り重複は少ないという。

アトランティック・ゲートウェイは今後TAPに8億ユーロの投資を行い、アメリカ合衆国およびブラジル向けの便数を増やしていくという。またこの投資により、早くも2016年には提携航空会社に利益を還元していけると見込んでいる。

二―ルマン氏は「オ・グローボ」の取材に応じ、TAPの持分を現在の61%から95%にまで引き上げるにあたってブラジル経済社会開発銀行(BNDES)からの支援を仰ぐ可能性もある、と話した。

(文/余田庸子、写真/oliver.holzbauer)

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