ブラジル各地でサンバカーニバルに向けてイベント続々

2015年 12月 29日

ポルトアレグリのカーニバル

カーニバルまでひと月近くとなり、ブラジル各地ではサンバ界が日に日に賑わって来ています。

2016年のリオデジャネイロのグルーポ・エスペシアウ(一軍)のカーニバルの日程は2月7日(日)と8日(月)。サンパウロとポルトアレグレ(ポルトアレグリ)は2月5日(金)、6日(土)に開催されます。

私の地元ポルトアレグレでは、12月27日(日)に各エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ団体)のサンバ・ジ・エンヘード(パレードのテーマ曲)を披露するイベントが、アラウージョ・ヴィアンナ・ホールで行われました。

無料ライブということだったので会場入り口前には行列が。今回のイベントでは、エスコーラ・ジ・サンバが2団体出場するごとに、ポップス系のサンバのグループの演奏が行われて、会場は大いに盛り上がりました。出演したのはショウジ、サンバ・トリ、センザーラ、パゴージ・ド・ドリーニョ、サボール・ジ・メウ、バンダ・サウダーニャという、いずれもポルトアレグレで活躍するサンバのパゴージ・グループ。

ポルトアレグリのサンバ

各エスコーラ・ジ・サンバがサンバ・ジ・エンヘードを披露する際にバックの演奏を務めていたのは、各団体から選抜されたパレードの打楽器隊の、担当楽器ごとの指揮官たちで編成された集団とのことでした。毎年、カーニバル前に発売される、サンバ・ジ・エンヘードを収録したCDで演奏しているのもメンバーです。

プシャドールとよばれる団体の歌手の声に合わせて、ポルタ・バンデイラとメストリ・サラとよばれる団体の旗振り役が舞い、その中をハイーニャ(女王)とよばれる花形ダンサーがサンバのステップで登場。会場の皆さんも合わせて踊ってました。

ポルトアレグレもカーニバルの回数を重ねるごとにパワーアップしています。カーニバルが行われるのも、郊外のポルト・セッコ地域にあるパレード専用会場の(サンボードロモ)です。

グルーポ・エスペシアウのパレードに出場する団体と順番は以下の通り。

2月5日(金)はウニードス・ド・カンポ、インペラトリス・ドナ・レオポウジーナ、アカデミコス・ド・グラヴァタイ。

2月6日(土)はバンバス・ダ・オルジア、エスタシオ・マイオール・ダ・ヘスチンガ、エンバイシャドーリス・ド・ヒッチモ、インペリオ・ダ・ゾナ・ノルチ、ウニードス・ジ・ヴィラ・イザベウ、ウニアォン・ダ・ヴィラ・ド・イパイ、そしてトリは昨年の優勝団体インペラドーリス・ド・サンバ。

いずれの日程も、前座として規模の小さなグループチームが出場します。また、2日間に渡るパレード・コンテストを終えた翌日、7日(日)には、各団体から選抜されたグルパォンと世慣れる特別団体のパレードもあり、サンバ好きには嬉しい限り。

ブラジル南部の都市ポルトアレグレ市のサンバ情報でした。

(写真・文/土居清光エミリオ、記事提供/土居 清光エミリオFacebook
※土居清光エミリオFacebookでは多くの写真と共にブラジルの現地情報を紹介しています

著者紹介

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi
神奈川県横浜市生まれの浜っ子。7歳のときに、父が描いた夢と共に家族でブラジルに移民。約1か月の船旅でサンパウロに上陸、以降11年間サンパウロで生活を送る。その後、一度日本に帰国するも、多感な思春期の頃を過ごしたブラジルでの生活が忘れられず、再移住を決意。現在、念願の永住権を取得してガウーショに囲まれながらリオグランジドスウ州で生活中。

Facebookでブラジルのさまざまなことを紹介中( https://www.facebook.com/kiyomitsuemilio.doi )。
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