“ジウマ大統領弾劾”への抗議デモ、民主主義の尊守を訴える
2016年 03月 23日また、組合員、政治家、社会運動活動家、若者たち、学生や、レチシア・サバテーラやオズマール・プラードといった俳優もスピーチに参加した。
集会は穏やかに行われ、フェスタのようだった。参加者の多くは赤色の衣装をみにつけ、ブラジル国旗も掲げられた。掲げられたボードやメッセージを記したシーツなどには「政治的蛮行を倒せ、弾劾はない」、「クーニャを追い出せ、ジウマはここに」、「投票を尊重しろ」というメッセージが記されていた。
リオデジャネイロのブラジル女性連合のジウセラ・クインテーラ代表は、ブラジルの庶民の生活はこの12年でかなり改善されたのに、ジウマ大統領は2014年以降、政策を推し進めることができなくなってしまったと語った。
「2014年の選挙で落選した反対サイドの人たちがそれをできなくしているからです。私たちは、政治的蛮行に断固反対して民主主義を守るために、ここにいます。クーデターともいえる政治的蛮行を行おうとしている人たちは、現時点では証拠もないのに連邦共和国の大統領を弾劾しようとしているからです。誰か、ジウマ大統領を追い出せる証拠を持っているのですか? これまでのところそれはありません。なのにどうして議会は昨日(17日)、弾劾の手続きを再開したのでしょう? 議会の議長を止めるべきです」 (ジウセラ・クインテーラ代表)
ブラジル中央統一労働者組合(CUT)リオ支部のマルセロ・ホドリゲス代表も、この集会は民主主義を守るために「政治的蛮行はまっぴら」だと訴えるためのものだと語った。
「今日の政治的蛮行は、道に戦車や銃剣を並べるようなスタイルではありません。最近起きていることは、起きてもいないことを、あたかもあったことのように人々に印象づけて、、それが事実であるかのように思わせるということです。我々は、決して惑わされ、動じてはなりません。我々は路上に出てそれを断固阻止するのです」(マルセロ・ホドリゲス代表)
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(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
3月18日(金)、リオデジャネイロ。ジウマ大統領弾劾に対する抗議集会で、民主主義の尊重を訴える人々