ブラジルの復活祭名物、たまご型チョコにもスーパーフードの波

2016年 03月 26日

パスコア スーパーフード チョコ

また、売れ筋商品についてはこう語る。

「当店で最も売れ行きが良いのは、ピュアチョコレートを中に詰めたたまご型チョコで、当店で最もお手頃な価格のものです。次に売れているのが機能性のものです。伝統的なたまご型チョコとはまだ比較できていませんが、機能性たまご型チョコが売れ行きを伸ばしているのは確かです」(カッシアさん)

別の栄養士、アナ・カロリーナ・ブラジル・イ・ベルナルデスさんによると、「フィットネスたまご」の成功は、健康的な食品へのニーズを世に知らしめることになったという。

「チョコレートは健康の敵、とみなす人もいますが、チョコレートは健康状態によい影響を与える様々な機能を持っています。もちろん、苦い状態のものに関してですが。砂糖を加えていないチョコレートに他の機能性食品を組み合わせることでチョコレートの持つ機能を高めることも見込まれます」(アナ・カロリーナさん)

チョコレートは、栄養価の高さだけでなく、生活習慣病のリスクを低くする機能に期待が高まっている。「G1」によると、カカオが50%以上の苦めのチョコレートではテオブロミンという物質が含まれ、腎機能、心機能を向上させると同時に、精神的疲労も和らげる働きがあるといわれるとのこと。

「チョコレートから受ける恩恵はいくつもあり、シナモン、生姜、ナッツ類などで味つけしたホエイプロテインと一緒に取ることで悪玉コレステロールに対する耐性を高めることもできると見ています。健康的かつおいしいということが摂取する際には重要です」(アナ・カロリーナさん)

カッシアさんが自社製品を製造委託している工場のオーナー、ルイス・アウベルト・カンポス・ヂ・リマさんは健康志向のチョコレート製造という事業の方向性に自信を持っているという(次ページへつづく)。

(文/余田庸子、写真/Arquivo Pessoal/ChocoKássia)
写真はカッシア・ヒベイロさん