事故を起こしやすいブラジル人の3タイプとは

2016年 04月 7日

オラオラ君

1:オラオラ君

ブラジルで車を走らせていると、しばしば「オラオラ君」に出会います。オラオラ君はスピード狂で、少しでも前に進みたがります。

オラオラ君の辞書の中には、「車間距離」という単語はありません。1秒でも前に進もうとしてピッタリと前方車両のおしりにくっついてきます。そして、隙あらば追い越そうとして、車線変更をしようとするものの、反対車線から車が来て断念するので、また元に戻るという落ち着きのない運転をします。

オラオラ君が後ろに張りついてきた際には、なるべく追い越してもらうことにしています。車間距離が無いので、何かあって急ブレーキを踏んだ場合に後ろから追突される可能性が高いからです。

オラオラ君には、車線なんてものは有ってないかの如しです。車線変更の際には、ウィンカーなどと言う軟弱なものは使わず、3車線の道を融通無碍に車線変更して行ったり来たりします。運悪く、タクシー運転手がオラオラ君だったりすると、手に汗握ることとなります。

オラオラ君の脳には1秒でも前に進みたい欲望が回路に組み込まれているので、渋滞が発生すると、一車線の道を勝手に二車線にしてオラオラ前進してきます(次ページへつづく)。

(文・イラスト/唐木真吾)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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