コパ・アメリカ2016、ブラジル代表、初戦は見せ場もなく勝利飾れず。ネイマールは観戦
2016年 06月 6日さて、今回のコパ・アメリカ・センテナリオUSA2016、開催地はアメリカ合衆国。グループBに所属したブラジルは、6月4日、カリフォルニア州パサディナのローズボールでエクアドルと対戦した。
筆者が注目する2人は先発していなかったが、試合の方も、なんとも低調に終わってしまった。
攻撃の核となるのは、右のウィリアン(チェルシー)、左のフェリペ・コウチーニョ(リヴァプール)、ボランチの欧州チャンピオンズリーグ決勝での活躍も記憶に新しいカゼミーロ(レアル・マドリッド)、そして両SBのダニエウ・アウヴェス(バルセロナ)、フェリペ・ルイス(アトレチコ・マドリッド)といったところだった。
前半はほぼ互角だったと思うが、後半はほとんどチャンスらしいチャンスを作ることはできなかった。ウィリアンやコウチーニョなどは悪くなかったが、全体的に迫力不足だった。
ブラジルの選手たちは、こじんまりと一生懸命やっているという印象で、まったく王者らしいオーラは感じられなかった。結果は0-0のまま引き分けに終わった。
ブラジルにとってエクアドルといえば、以前なら完全に格下だ。しかし、今では、2018年ロシアW杯の南米予選の状況を見てもわかるように、6位のブラジルに対し、エクアドルは2位。勝ち点でいえば1位のウルグアイと並んでいる。以前なら、ブラジル、アルゼンチンは抜きん出た存在だったが、今、その状況はまったく異なっているのだ。
そんな中、気を吐いたのが、途中出場したルーカス(パリサンジェルマン)だ。
2010年ごろはサンパウロの若き期待の星であり、ネイマールの次はルーカスか、と騒がれていた。今話題になっているカゼミーロもサンパウロ出身だが、注目度ではその比ではなかった。
この日ルーカスはとても積極的に動いており、停滞していたゲームに息吹を吹き込んでくれていた。出場時間が短かったのは残念だが、わずかながらもセレソンに希望も見せてくれた。
(文/コウトク、写真/Rafael Ribeiro/CBF)
写真上からダニエウ・アウヴェス、ウィリアン、フェリペ・コウチーニョ