リオ五輪~前半戦を振り返る<競泳編>
2016年 08月 16日ここ最近、オリンピックにおける競泳競技は非常に成果を上げていると思う。これは、一発勝負という公明正大な選考方法も関係しているのではないだろうか。そしていつも思うのだが、個人競技なのだが、チームとして非常にまとまっていることだ。
今回、キャプテンにベテランの金藤理絵が選ばれ、見事にその責務を全うした。持病の腰痛で欠場などとの情報も錯綜したが、本当に出場でき、最高の結果を出すことができてよかったと思った。
また、今回の五輪で、特筆すべきことは、池江瑠花子についてだ。
まだ16歳になったばかりの高校1年生の彼女は、その美しくさわやかなルックスもあり、泳げば泳ぐほどに自己ベストを出して、話題性を振りまいてくれた。オールラウンダーの彼女は、数多くの種目にエントリーしており、最後のほうにはさすがに疲れが出ていたが、今後の水泳人生において、とても大きな経験をすることができただろう。今後がとても楽しみな選手だと思う。
最後に、ブラジル人選手について言及したい。
ブラジルの水泳選手といえば、2008年北京大会で金メダル、2012年ロンドン大会で銅メダルを獲得した自由形短距離のセーザー・シエロ・フィーリョが真っ先に思い出されるが、今大会では出場権を得ることができなかったようだ。
今大会での競泳では、メダルはゼロに終わったようだが、マラソンスイミングの女子10キロで、日系ブラジル人であるポリアーナ・オキモトが銅メダルを獲得している。
(文/コウトク、写真/Ministério do Esporte)
写真は8月14日のマラソンスイミングの女子10キロで銅メダルを獲得したポリアーナ・オキモト選手