ブラジル食品試食展示会、浜松市で開催
2016年 11月 4日
日本で製造されている、日本人の口会うブラジル食品はいかが?
11月16日(水)、静岡県浜松市でブラジリアン・ビジネス・グループが主催するブラジル食品試食・展示会が「サボール・ブラジル(ブラジルの味)」が開催される。
出店するのは、日本で暮らし、日本社会に溶け込んでいるブラジル人が経営する食品メーカー。リングイッサ(燻製していない生ソーセージ)やポンデケージョ(マンジョッカ芋(キャッサバ芋)のでん粉とチーズで作ったパン)、ファロッファ(すったマンジョッカ芋を粉状にして炒って味つけしたもの)など、ブラジルの食卓ではおなじみの”ブラジルの味”を紹介する。
「サボール・ブラジル(ブラジルの味)」に並ぶのは輸入品ではなく、日本国産のブラジル食品だ。もとは日本在住のブラジル人向けに製造されていたものだ。しかし近年、シュハスカリーア(シュハスコのレストラン)の増加や、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催を通じてブラジルに接した人が増えたことなどからこれらのブラジル食品が日本でもじわじわ注目を集めるようになった。
中には日本で名の知られている食品もある。例えば、ポンデケージョ。
ポンデケージョ(パォン・ヂ・ケージョ)のケージョはチーズ、ポン(パォン)はパンのこと。直訳すればチーズパンだ。
ただし、小麦粉ではなくブラジルの代表的な食材の一つであるマンジョッカ芋(キャッサバ芋)から作られるでんぷん(ポウヴィーリョ)を使い、独特のもっちりした食感が特徴だ。本国ブラジルではグルテンフリー食品として再評価されている食品だ。
昨今では日本の食品メーカーも製造しているが、日本企業の作るポンデケージョの多くは、 ポウヴィーリョ と小麦粉を併用したり、 ポウヴィーリョ 以外のでん粉で代用している製品も少なくない。ブラジル人企業が作るタピオカ子粉のポンデケージョは、外はカリカリ、中はモチモチの、本場の味わいだ。
同イベントの出展企業のひとつ、アイ・ビー・フォックスフーズ社では、ポンデケージョには製品そのものだけでなく製造ラインでも小麦を使っていないという。
「『サボール・ブラジル(ブラジルの味)』が紹介するのは、厳格な日本の法制度に沿った品質管理の下で製造された、日本国産のブラジル食品。また、安全性に気を配ることはもちろん、塩分や糖分を控えめにするなど、日本のマーケットに合うように工夫された食品です」(ブラジリアン・ビジネス・グループ・橋本秀吉代理理事)
ブラジル食品試食・展示会「サボールブラジル(ブラジルの味)」は11月16日(水)、SERVITU(浜松市中区砂山町323-5)にて11時~16時に開催。
出展企業:IBFOX(静岡県磐田市)、Mundial Foods(静岡県掛川市)、Servipan(静岡県浜松市)、Real Sabor(静岡県浜松市)、
Mundo Global(神奈川県厚木市) 、Campo Belo(愛知県豊橋市)他
問い合わせブラジリアン・ビジネス・グループ・アジア(TEL 045-550-3555、www.bbg-asia.com)
(文/麻生雅人、画像提供/ブラジリアン・ビジネス・グループ)