ブラジル流の布団「Futon」の使い心地は…
2016年 11月 21日ブラジル、特にサンパウロは日系人人口が高く、街のあちこちに日本文化の存在を感じる。
寿司、ラーメンなど日本食はもちろんのこと、赤ちゃんの産着に「Kimono」という名がついているものがあったり、日本の特撮ヒーロー番組が人気だったり、自然にブラジル人の生活の中に溶け込んでいる。中には日本由来のものと知らずに日本文化に触れている人も多い。
TVグローボが11月13日、経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」で伝えたところによると、日本の布団からヒントを得てビジネスを飛躍させたブラジル人がいるという。
サンパウロで家具店を営むマウリシオ・トリブギさんは15年前にインテリア関連の商売を始めたころ、友人経由で布団のことを知ったという。布団のコンセプトを少し変えてみるとここでも商売になるんじゃないかと思ったという。
布団の良さは何よりも、好きなところで折り曲げられるなど、形を自由に変えられるところだ。その利点を生かし、ブラジル人の生活に溶け込む布団商品を考え付いたという。
伸ばしたときは寝具に、折りたたんで木製の台座に置くと、ソファに早変わりする商品だ。
マウリシオさんの布団は綿の真ん中に芯となるスポンジを入れている。これは布団の形状を安定させやすくなるするための工夫だ。
商品は専用の木製台座をセットとして販売している。価格帯は800レアル(約2万6千円)~3000レアル(約9万9千円)。マウリシオさんがこの事業に投資したのは10万レアル(約330万円)で、現在の年商は約200万レアル(約6600万円)とのことだ。
マウリシオさんの顧客の一人、ヴァネッサ・カウデイラさんは言う。
「サンパウロはマンションだと家が狭いから、自由自在に広げたり折りたたんだりできるのはとても便利です」(ヴァネッサさん)
「Sofa Cama Futon(ソファ・カマ・フトン)」
電話: (11) 3813-1467
Email: contato@sofacamafuton.com.br
www.sofacamafuton.com.br
(文/原田 侑、写真/Reprodução/Pequenas Empresas & Grandes Negócios/TV Globo)
写真はFUTON。「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」より。日本ではIPCTV/グローボインターナショナル(スカパー 514ch)で放送中