コパカバーナの新年カウントダウン、景気後退で花火の時間短縮

2016年 12月 28日

リオ コパカバーナ ヘヴェイリョン 花火

リオデジャネイロ市のゾナスウ(南部)にあるコパカバーナ海岸で行われるヘヴェイリョン(カウントダウンイベント)は、国内最大のヘヴェイリョンとして知られており、2015年から2016年にかけてのイベントには世界中から約200万人の観衆が集まったという。

しかし、そんなコパカバーナのヘヴェイリョンも景気後退に直面している今年(2016年から2017年にかけて)は、例年のようなスポンサーからの支援が望めず、市は支出を減らすための対策を講じる考えを打ち出している。現地メディア「オ・グローボ」が伝えている。

リオ市のアントニオ・ペドロ・フィゲイラ・ジ・メロ観光局長は、新年の花火大会は16分から12分に縮小されると発表しているが、「花火の時間の短縮はしてもイベントの質は低下させない」と語っている。11基の打ち上げ台からは、ハート、ヤシの木、花、ピースマークなどの模様の花火がリオの夜を彩る予定。

海岸では20周年を祝うショー「大いなる出会い」が開催され、エウバ・ハマーリョ、アウセウ・ヴァレンサ、ジェラウド・アゼヴェードが共演する。そのほかにはレオ・ジャイミ、アレックス・コーン、DJ MAMが出演。またサンバ団体ではマンゲイラとウニードス・ダ・チジュッカは、サンバ100年を祝う演奏を披露する。

またリオ市は、フラメンゴ埋立地公園、イーリャ・ド・ゴヴェルナドール、セペチーバ、パケタ、マドゥレイラ公園、ピシナォン・ジ・ハモス(人工海岸のある海水プール)、ペーニャ、グアラチーバ、バーハ・ダ・チジュッカと、コパカバーナ以外に市の9カ所で花火大会を予定している。

フラメンゴ海岸では、ルイス・キアリ、ヴィトリックス、サンバ団体のサォン・クレメンチとアカデミコス・サウゲイロが出演する。

マドゥレイラ公園では、サンバ団体インぺリオ・セハーノの長老団と、DJミシェウ、グルーポ・アフーダ、ナウド・ベニー、そしてもうひとつサンバ団体ノポルテーラが出演する。

イーリャ・ダ・ゴヴェルナドールのビッカ海岸では、DJ PH、ブルーノ・マイア、インチミスタス、イマジーナサンバ、そしてサンバ団体ウニアォン・ダ・イーリャが出演する。

パケタのモレニーニャ海岸では、DJベト・マンシャ、クラウジオ・ゾリ、スウィンギ&シンパチーア、サンバ団体のパライーゾ・ド・トゥイウチが出演する。

セペチーバのヘコンカーヴォ海岸では、DJアレックス・コヘイア、ジョナサン・アレシャンドリ、コイザ・セリア、シンシーニャ&プリンシピ、サンバ団体のモシダージ・インデペンデンチ・ジ・パードリ・ミゲウが出演する。

ハモス大プールでは、DJエリッキ、MCファンキ・ラヴ、MCファンキ・オンブリーニョ、MCファンキ・スミス、ボンジ・ド・ヴィーニョ、フェフージェン、そしてサンバ団体のベイジャフロール、グランジリオが出演する。

ペーニャのIAPI計画地域では、DJカフェ、ベレレウ、バンダ・オログラーマ、クラレオウ、サンバ団体のインペラトリス・レオポウジネンシが出演する。

グアラチーバのバホス・ジ・アラルカォン通りでは、DJモイゼス・ジュニオール、プーラ・アミザージ、タ・ナ・メンチ、そしてサンバ団体のウニードス・ジ・ヴィラ・イザベウが出演する。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Maia/Rio Tur)
写真は2015年1月1日。コパカバーナ海岸のカウントダウンイベントの花火