Jリーガーから実業家へ。新たなフィールドで活躍する岡ファビオ

まずは不動産屋で働きはじめた岡ファビオさんは、資産運用について勉強し、投資について学んだ。

その後、大手広告代理店に転職するが、ここも短期間で離職。

知らない世界でも、とりあえず飛び込んでみる。自分にとってやりがいが見つけられなかったりもうここでは学ぶことがないと思えば、一瞬で転職を決めてしまう。そしてすぐにまた新しいフィールドを見つけ出し、飛び込んでいくのがファビオさん流だ。

次の転職先ではSSPなどのアドテクノロジーを学んだ。そしてまた別の広告代理店へ。ここでの仕事を通じて、広告とは? 本当のメディアのあり方とは? ということを改めて考えるようになったそうだ。

これまでがサッカー選手を引退後、1年間で起きた話である。なんて濃密な1年間！

そして、2015年、独立を決意。

現在は5つの会社を経営している。

その中でもファビオさんが最も力を入れている会社の名前は、AzuRo（アズーロ）という。これはポルトガル語のAZUL　ESCURO （アズウ・エスクーロ＝濃紺色）という言葉がもとになっている。彼が一番好きな色がネイビーということで付けた名前だそうだ。

取材の日、2人ともネイビーの服を着ていたので、真似すんなや！とツッコミをいれていただいた。

今では年商数十億という、若干25歳の実業家である。

「日本の若者たちよ、大志を抱け！　Boys be ambitious!!」

ファビオ岡さんの話を聞いていると、そんな熱い言葉が思わずほとばしってしまう。

今後の彼の活躍を心から願っている。

（文／玉井健太郎、写真／Arquivo Pessoal／岡ファビオ）