2017リオのカーニバル写真集（8）サンクレメンチ

このストーリーは、今も歴史的建造物として観光名所となっているヴォー・ル・ヴィコント城をめぐる物語。1656年、ニコラ・フーケは、建築家のル・ヴォー、造園師のル・ノートル、室内装飾画家のシャルル・ル・ブランと、当時最高と言われた才能を結集して、自身の屋敷ヴォー・ル・ヴィコント城を建築。しかし、建物から庭園、調度品に至るまで、あまりに見事過ぎたこの城を作ってしまったフーケは、ルイ14世の不興を買って失脚、投獄されてしまう。その後、ルイ14世がこの城にかかわった芸術家を呼び寄せて造ったのがベルサイユ宮殿…という逸話だ。

演出家ホーザ・マガリャンイスはこの物語を、衣装や装置に必要以上の贅沢をほどこさないよう、工夫を凝らして表現したという。

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（文／麻生雅人、写真／Fernando Grilli／Riotur）
写真は太陽王ルイ14世を表わした山車