「FOODEX2017」に並んだ、エシカルアイテムの数々

2017年 03月 21日

パルシック

特定非営利法人パルシックは、諸外国による占領や侵略、紛争、自然災害などによって自立的な発展が阻まれてきた人々が暮らしを取り戻すための支援を行う団体。ガザ地区で戦災にあった人々ややシリア難民への食糧や生活用品の配布といった緊急人道支援のみならず、支援活動を通じて生まれた産品をフェアトレードで流通させる、経済活動を通じてのグリーンエコノミーも行っている。

東ティモールではコーヒー生産者支援や農村女性の食品加工支援を実施。現地の産物をフェアトレードで仕入れ、販売している。

東ティモール産コーヒー「カフェ・ティモール」は、マウベシ郡のコーヒー農家約500世帯が参加する生産者組合コカマウが生産したコーヒー。使われているのは、標高1300~1700mの山中で、農薬・化学肥料を一切使わず、モクマオウ(木麻黄)を日陰樹にして有機栽培された完熟豆。豆はひとつぶひとつぶ手摘みされ、農家の人々の手で選別され、水洗いして果肉を除去して発酵させ、天日で乾燥させ、これを脱穀したものをさらに手選別にかけて、選び抜かれた原料だけを使っているという。商品としては、豆/粉(中深煎り)、ドリップバック、リキッド(アイスコーヒー、季節商品)。

「アロマ・ティモール」は、東ティモールに自生して、地元の人々が薬用に煎じている葉や果実を使ったハーブティー。「スイートバジルの花と葉」、「アボガド&ライムリーフ」、「月桃」、「レモングラス」、「ツボクサ&ミント」。農村の女性たちの貴重な収入源となっている。

「特定非営利法人パルシック」問い合わせ:office@parcic.org

http://parcic.org

(写真・文/麻生雅人)