ブラジルでもおなじみ”パレッタ”専門店「GINZA SIX」に登場
2017年 04月 19日中にごろっとフルーツの実が入ったアイスキャンディー「パレッタ」。発祥地といわれるメキシコでは、そのほとんどが自家製で、店舗ではなく手押し車で販売されることが多いそうだ。
そんなメキシコの伝統的な氷菓はブラジルに2011年ごろに上陸。メキシコを旅行で尋ねてパレッタを知った夫婦が、帰国後パラナ州クリチーバ市で開店した「パレテリーア」がブラジルにおける先駆的なブランドのひとつと言われている。
ピコレーと現地で呼ばれるアイスキャンディーが街中の軽食店、新聞雑誌スタンドなどで売られていたブラジルでは、パレッタはまたたくまに浸透。2012年にサンタカタリーナ州で誕生した「ロス・パレテーロス」はサンパウロにも進出。パレッタは全国に飛び火して2014年にはブームとなった。現在、ブームは去ったものの、今もパレッタは地味ながら根強い人気を誇っている。
ただし、ブラジルのパレッタは、メキシコのパレッタとは異なり、コンデンスミルクが入ったスタイルが定番化するなど、ブラジル独特のスタイルで現地化したものだ。
さまざまなブラジル流パレッタが生まれたが、中にライムの実を入れたカイピリーニャ味のパレッタはまだフルーツに関係しているものの、ドーシ・ジ・レイチ(ミルクジャム)入りのドーシ・ジ・レイチ味に至っては、すでにフルーツは関係なくなってしまい、中に甘いものが入っていることが主役になってしまった。
一方、メキシコのパレッタ文化が形を変えて日本に上陸したのは、2013年のこと。同年8月、ロート製薬の子会社となるジャパンパレタスが、鎌倉に「PALETAS 鎌倉店」をオープンした(次ページへつづく)。
(写真・文/麻生雅人)