GINZA SIXビューティフロアにアマゾンから自然の恵み!?
2017年 04月 22日160年以上前にニューヨークで誕生したアポセカリー(調剤薬局)がルーツにあり、何世代にもわたって受け継がれた科学やハーブの知識を製品開発に生かしているという「KIEHL’S(キールズ)」。ブラジルでいえば19世紀に薬品店として創業され、王室御用達だった「グラナード」とスタンスの近い企業といえそうだ。
ブラジルには、2008年に上陸。サンパウロ市のショッピング・イグアテミ店をかわきりに、同市ショッピング・イジエノーポリス、リオデジャネイロ市のショッピング・レブロンと、3店舗を展開している(2017年現在)。日本へは2013年に初上陸。「GINZA SIX店」は銀座での2店目となる。
キールズが製品に関して最も心がけているというのが、成分。「つねに肌との相性を考え有用成分を選び」、保存料も必要最低限と考える量しか使用せず、天然由来成分を多く含み、肌へのやさしさにこだわった製品を開発しているという。
キールズが製品に使う天然由来成分は、世界各地から採取されたものだ。
例えば、保湿成分として使われているものにも、「スクワラン」、「アボガド油」、「チガヤ根エキス」、「アンタークチシン」などさまざまな素材がある。
「スクワラン」はオリーブ油由来。「アボガド油」は熱帯樹アボガドの果実由来。「チガヤ根エキス」はオーストラリアなどの砂漠に生息するイネ科の植物から抽出される、カリウムを豊富に含むエキス。「アンタークチシン」は南極の氷河に生息する微生物から採れる糖たんぱく質を含むエキス(シュードアルテロモナス発酵エキス)とのこと。
そして、高い吸着力で毛穴の老廃物を取り除いて肌を引き締め、なめらかで清潔な肌へと導くという毛穴・皮脂ケア製品「キールズ レアアース マスク」のベースとなっているのが、ブラジル北部パラー州にあるマラジョー島産のホワイトクレイ(白色の粘土)だ。
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(写真・文/麻生雅人)