2017年 05月 3日 09:49
4月30日(日)の午前10時より10時43分、麻生太郎副総理兼財務大臣(日伯国会議員連盟会長)がブラジル、サンパウロで同国のミシェウ・エリアス・テメル・ルリア大統領を表敬して会談を行ったと、日本の外務省が公表した。
テメル大統領は「ジャパンハウス」一号館の開館式に主賓として出席するためサンパウロを訪問中だった。
会談にはアロイージオ・ヌネス・フェヘイラ外務大臣、ホベルト・フレイリ文化大臣、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事、ジョアン・ドリア・サンパウロ市長ほかが同席した。日本側からは,薗浦健太郎外務副大臣ほかが同席した。
会談の冒頭でテメル大統領は、麻生副総理のブラジル訪問とジャパン・ハウスの開館を歓迎したという。
麻生副総理は開館を迎えるジャパン・ハウスの意義の説明につづき、テメル大統領が取り組む構造改革を支持する旨を述べた。両国の官民が連携して経済関係をさらに進めるための環境を整えていくことの重要性についても言及して、質の高いインフラ整備の重要性について述べたという。
テメル大統領は麻生副総理の指摘に同意するとして、労働法改革や年金改革、政府事業の民営化に取り組んでいることを説明した。
さらに麻生副総理とテメル大統領は、北朝鮮によるミサイル発射を含め地域情勢について意見交換するとともに、地域の平和と安定に向けた協力も確認したという。
(文/麻生雅人、写真/Marcos Corrêa/PR)
写真は4月30日、サンパウロ。麻生副総理とテメル大統領が会談した
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