サンパウロで結膜炎が大流行

2017年 07月 30日

結膜炎 ブラジル

ブラジルは現在冬だが、南部、南東部は地域によって非常に寒く乾燥している。南東部に属するサンパウロも高度が高く、冬は乾燥している日が多い。

TVグローボが7月28日、番組「ボン・ヂーア・ブラジル」で伝えたところによると、サンパウロで結膜炎が大流行中だという。

元々ブラジルで結膜炎は寒く乾燥したこの時期に流行る眼病だが、今年は例年よりも明らかに患者数が増えているという。市内のあるクリニックでは5月以降、例年より10%、人数で1000人以上患者が増えているとのことだ。

結膜炎は治るまで1週間程度を要し、かつ、発症中に比較的簡単に人から人へ感染するため、感染者数は急速に増えていくという。

番組によると、例えば公共の場所のドアノブについた結膜炎の病原体は5日間そこで生息し、その間にドアノブに触った人が目に触ることで結膜炎患者が増えていくとのことだ。

予防の方法は、目を触る前に必ず手を洗うことだという。手に着いた菌・ウイルスを完全に洗い流すことが重要なため、水を使わないアルコール消毒では不十分だ。

また目にかゆみを感じたらすぐに目薬で病原体を外に出すことが早期治癒のポイントとのことだ。

この時期に出張や旅行でサンパウロに行く際は、目薬を気持ち多めに持参するのが得策かも!?

(文/原田 侑、写真/Reprodução/「Bom Dia Brasil」/TV Globo)
写真はTVグローボ「ボン・ヂーア・ブラジル」より結膜炎が流行するサンパウロ。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで