コーチング活動で夢をつかむ日系ブラジル人
2017年 09月 18日コーチングとは、日本大百科全書によると「相手に質問しながら、その人の潜在能力や問題の解決策を自主的に引き出し、人材開発を進める技術」とあります。
1対1のコミュニケーションを通じて、その人が「何を成し遂げたいのか」、「目標に向かってどのように行動しているか」、「やってみて具体的な成果は上がっているのか」、「目標達成の障害となっていることは何か」といったことがらを、自分自身で考えて答えを出せるように対話していきます。コーチングの現場は、まさに質問とリスニングが繰り返えしです。
コーチングは日本では1990年代から少しずつ浸透してきて、職業としてのコーチも近年、徐々に認知されつつあります。国際コーチ協会(ICF)の調査では、世界には約5万3千人のコーチがいます(2016年現在)。
精神科カウンセリングが発達しているヨーロッパ、アメリカ、ブラジルでは流行の職種となっており、ネット専門書籍店「リヴラリーア・コーチ」に並んでいる関連書籍だけでも70冊以上あります(2017年9月現在)。
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(写真・文/長倉チエミリズレイ)
写真は「O Poder dos Relacionamentos(繋がりの力)」(Saphi社刊、ポルトガル語)