「国債格付引き下げは経済成長に影響なし」。メイレリス財務相がコメント

2018年 01月 15日

メイレリス財務相

「我々にとっていま重要なのは、レーティングは経済成長に影響しない、成長が今後も続くと明言することです。実際、レーティングの変更は国民にとっては些末な、テクニカルな問題です」(同)

財務相はFGVによる世論調査についてもコメントした。

「SNSを通じたFGVの調査では、国民にとって最も大きな懸念事項は、成長路線から停滞に戻ることです。調査によると、国民は、2年間の深い景気後退を経て、国の経済成長に大きな期待を寄せているのです」(同)

財務相は近々、雇用状況を含む経済に関する指標をまとめて発表する予定だが、これらからも経済の回復傾向は読み取れるという。雇用に関しては2018年中に200万の求人が出るとみている。

社会保障制度改革については、財政均衡を実現するうえで不可欠で、今後、経済成長を続けていくための基礎になる改革との見解を改めて示した。

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(文/原田 侑、写真/Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)
写真は1月12日、ブラジリア。S&Pの格付け引き下げを受けて会見するエンヒッキ・メイレリス財務相