企画展示「日伯110年の絆-在日ブラジル人 -在日30年をむかえた日系人の歴史と日常-」

2018年 06月 15日

エヴェルトン鳥羽瀬

JICA横浜 海外移住資料館は在東京ブラジル総領事館との共催で、6月16日(土)から企画展示「日伯110年の絆-在日ブラジル人 -在日30年をむかえた日系人の歴史と日常-」を開催する。

1908年、第一回移民船「笠戸丸」で海を渡った781人がブラジルへ移住してから今年(2018年)で110年となる。ブラジルの日系人はすでに六世までが誕生しており、同国のさまざまな分野で活躍している。

また、大勢の日系ブラジル人が就労を目的に来日するようになってから30年を迎えようとしている。1990年6月に日系二世及び三世の入国と就労を可能とした入管法の改正・施行により、ブラジルから日本へ入国する日系人が急増。日本で生まれ日本の教育を受けて育った第二世代を増えており、日本社会に溶け込んで活躍している日系ブラジル人は少なくない。

同展示では、1990年代の在日日系ブラジル人の、異国における困難や母国ブラジルへの郷愁を抱える日常の再現や、日本で活躍する日系ブラジル人を、日本在住の日系ブラジル人写真家マエダ・ジュニオール氏の写真で紹介する。

同時に入管法改正当時のパスポートや新聞雑誌なども展示し、ブラジル移住110年の歴史とともに在日日系ブラジル人の30年を振り返る。

企画展示「日伯110年の絆-在日ブラジル人 -在日30年をむかえた日系人の歴史と日常-」は2018年6月16日(土)~9月2日(日)、海外移住資料館館(https://www.jica.go.jp/yokohama/office/access.html)で開催。

海外移住資料館館では同展示を開催を記念して6月16日(土)16:00~17:00、JICA横浜1階ギャラリーにてオープニングセレモニーを行う(入場無料)。セレモニーではジュニオール・マエダ氏による写真案内が予定されているほか、ブラジル料理もふるまわれる。

同日16:45からは、同館2階にて在日ブラジル人ジャーナリスト、エヴェルトン鳥羽瀬が記した、日本における在日ブラジル人向けメディアの歴史を記録した書籍「1991 ~A história da mídia brasileira no Japão」の刊行発表会も行われる。

(文/麻生雅人、画像提供/エヴェルトン鳥羽瀬)